IMは2年以内に70%の企業で使われるようになる――ただしIT部門の関知しないところで……

【国内記事】 2001年10月12日更新

 「2003年までの2年間に企業の70%で無料のインスタントメッセージ(IM)サービスが使われるようなる。ただしIT部門の関知しないところで個々の従業員によって導入される」――米調査会社Gartnerのコンファレンス「Gartner Symposium/ITxpo 2001」で,同社副社長兼リサーチディレクターのDavid Smith氏がIMの動向についてこうコメントした。

 同氏はIMが普及するにつれ,従業員のコミュニケーションツールとして企業で急速に活用されつつあり,企業は今後メールで経験したようなセキュリティや信頼性の問題に直面することになると指摘している。さらに同氏は企業がIMを適切に管理し,効率的に利用すれば,迅速なコミュニケーション手段として企業の競争力を高めるとしている。

 Smith氏によれば,IM市場の覇権をめぐってMicrosoftとAOL Time Warnerが争っているが,勝者が判明するのはもう少し先になりそうだという。両社のビジネスの中でIMの占める割合は小さいが,もっとも高い成長が見込める分野である。

 AOL Time Warnerがコンシューマー中心のビジネスを展開しているのに対し,MicrosoftはIMを同社の提供するシステムの一部として提供できることから,大きく成長する可能性がある。

 両社で大きく異なるのはコンテンツで,AOL Time Warnerが自社コンテンツや提携先のコンテンツにフォーカスしている一方,Microsoftは他社のコンテンツを幅広く活用する比較的オープンな戦略を進めており,今後同社にとって有利に働くという。

[ITmedia]

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