LaVieと連動してさまざまな情報を持ち歩ける携帯プレーヤー「InfoAudio」とは？

NECのLaVieシリーズのメディア用ポケットに対応する新たなオプションカード「InfoAudio」が登場した。携帯MP3プレイヤーとして利用できるほか，LaVieと連動させることで，メールの閲覧やテレビの録画予約などさまざまな機能を実現できる。

【国内記事】

2001年10月22日更新

　LaVie TとLaVie Cには，マジックゲート メモリースティックとSDカードを専用のアダプタを介して利用可能にするメディア用ポケットが用意されている。「InfoAudio」は，このメディア用ポケットに対応した小型のカードの中にさまざまな機能が盛り込まれたユニークな携帯情報端末。SD/MMCカードをメディアとして利用するもので，携帯MP3プレーヤーとして利用したり，LaVieとの連携でメールの閲覧やテレビの予約などを行える。

InfoAudioの製品写真。カードの表部分には液晶表示部が用意され，POWER/MODEボタン，MENUボタン，巻き戻しボタン，再生/停止ボタン，早送りボタンといった操作ボタンとSDカード用スロット，ヘッドホン端子が搭載されている

従来のマジックゲート メモリースティック用アダプタ (下) とほぼ同じ大きさのInfoAudio。InfoAudioで利用できるメディアはSD/MMCカードのみ

LaVie TとLaVie Cシリーズに搭載されているメディア用ポケットに対応。SD/MMCカードアダプタとしても利用できる

　手のひらサイズのInfoAudioは，携帯用オーディオプレーヤーとして利用できる。MP3形式のファイルのほか，新しい音楽圧縮技術のAAC方式に対応，音楽配信サイトからダウンロードした音楽データも視聴可能。MP3データの場合，64MバイトのSDメモリーカードを利用することで，約80分の録音が行える。

　InfoAudioは，LaVie本体と連携することで，さらに用途が広がる。

　インターネット上の情報を，InfoAudioに取り込んで外出先で確認できるのも大きな特徴。LaVie上で時刻を指定しておくことで，PC上のメールソフトから最大99件，250文字/件のメールを自動的に読み込むことができ，取り込んだメールの概要を外出先で確認できる。また，PC上であらかじめ時刻とホームページを指定しておけば，最大10件までホームページの更新情報を取り込むことも可能だ。

　また，AV機能との連動が可能な点も面白い。InfoAudioで起動日時を設定し，メディア用ポケットにセットしておくと，指定した時刻にLaVieにセットされたCDが再生される「Audioタイマー機能」，外出先で知ったテレビ番組の情報をInfoAudioに録画登録し，自宅に帰ってからPCに転送可能な「テレビ録画予約機能」が搭載されている (テレビ録画機能は，LaVie TのTVモデルのみ利用可能) 。

　さらに，日付や時刻，カレンダー表示ができるほか，SD/MMCカードアダプタとしても利用できるなど，小型ながら，充実した機能を備えている。

　LaVie T，LaVie Cは，テレビやDVDなどを大画面で楽しめることが特徴の，比較的大型のノート型PC。本体を外出先に持っていくことはあまりないと思われるシリーズだ。しかし，InfoAudioを利用することで，ちょっとした情報をモバイルで利用できるようになるのは，大型のノートPCユーザーにとっては大きなメリットとなるだろう。

　InfoAudioは，LaVie T「LT/900/1D」，LaVie C「LC300/1A」「LC900/1D」に8MバイトのSDカードとともに標準で付属する。メディア用ポケットを備えたほかの機種では別売りのInfoAudio (オープンプライス) を購入すれば利用することが可能だ。

メディア用ポケットに挿しておくことで充電できる

　InfoAudioは，サイズが110×35×8ミリ，重さは約50グラム。メディア用ポケットに入れておくことで充電でき，2時間の充電で約6時間の音楽再生が可能。液晶はバックライト付きモノクロ液晶が搭載され，SDカード，マルチメディアカードアダプタとして利用できる。

[後藤祥子，ITmedia]

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