「米国のワイヤレスインターネット利用者数は2005年までに8400万人に達する」と米調査会社

【国内記事】

2001年10月23日更新

　米調査会社IDCの調べによれば，米国のワイヤレスインターネット利用者数は2000年のおよそ500万人から年間平均成長率（CAGR）73％で成長を続け，2005年には8400万人以上に達する見込みだという。同社は，ワイヤレスインターネット利用者は現在のところ消費者，ビジネスユーザーともほぼ同数だが，今後はビジネスユーザーの利用者数が増えるとしている。

　IDCのワイヤレス・モバイル通信担当上級アナリストCharul Vyas氏は「アーリーアダプターであるビジネスユーザーは携帯通信の導入でもほかをリードしており，価値ありとみなしたサービスやアプリケーションに関するコストの支払いを厭わない。企業は新しいサービスやデバイスをまず社員に紹介する傾向があり，ビジネスモバイルユーザーは高速なワイヤレスインターネット接続機能を備えた高性能デバイスを必要としている」と語っている。

　IDCの調査によれば，携帯電話からインターネットを利用するビジネスユーザーは2000年には260万人程度だったが，2005年までに4900万人以上に増えるという。またコンシューマーも携帯電話やPDAからのインターネット接続に関心が高く，今後利用者が増えていくものとみられる。

　IDCは2003年の初めには，米国市場で携帯通信ベースのインターネット接続が飛躍的に伸びると予測している。同社はその理由として，以下の3つを挙げている。

• 通信キャリアが2.5G，3Gネットワークを導入すると，ワイヤレスインターネット接続のほうがダイアルアップ接続に比べて高速になる

• 2003年から2004年の間にワイヤレスインターネット接続に適した機能的なエンドユーザー向けツールがコンシューマ市場に大量投入される

• 場所や時間を問わずインターネットに接続できる機能や関連アプリケーションが登場する

[ITmedia]

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