携帯電話の利用率が従来の電話を上回るのは早くて3年以内――米コンサルティング会社

【国内記事】 2001年10月24日更新

 米コンサルティング会社Arthur D. Little(ADL)は10月22日,モバイルコンピューティング,ワイヤレスデバイス,バッテリー技術の専門家100名を対象に実施した携帯端末の動向に関するアンケート調査の結果を発表した。

 この調査結果によれば,「世界市場全体で携帯通信の利用率が地上通信(電話回線)の利用率を上回るのはいつごろか」という問いに対し,回答者の19%が「3年以内」,38%が「5年以内」,29%が「10年以内」と答えたという。

 ADLのコミュニケーション,IT,エレクトロニクスグループ担当副部長Rob Fricke氏は「この結果は,世界の通信サービスが2006年までに携帯通信に移行するという考えの表れといえる。回答者の圧倒的多数が,近いうちに世界全体がワイヤレス接続に大きくシフトすると考えていることが明らかになった」と語っている。

 また「携帯通信のセキュリティの問題でもっとも気になる点は何か」という問いに対しては,77%が「ウイルス対策」と回答し,2位の「プライバシーの保護」の41%を大きく引き離した。ADLでは,NimdaやCode Redといった甚大な被害を与えるウイルスの登場を考えるとこの数値は当然の結果だとしている。

 この調査でそのほかに判明した点は,以下の通り。

  • 市場停滞とビジネスが好転するタイミングが不明確な点が,携帯通信の分野全般に大きく影響している

  • 企業市場,コンシューマー市場を問わず,モバイルコンピューティングとワイヤレスインターネット接続が次世代携帯通信のカギを握っている

  • 回答者の多くは,1つのソリューションより複数のデバイスを利用したがっている

  • 回答者の多くは第3世代(3G)携帯電話端末の大きな課題は,バッテリーのパワーアップとグローバル接続と考えている

[ITmedia]

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