FOMAはビジネス向け?――企業ポータルサイトと連動させるアクセンチュア社員がFOMAをフル活用できる,企業ポータルサイトを構築するサービスが登場した。コンテンツプロバイダにも協力してもらい,企業ごとに優れたポータルサイトをつくるのだという。
アクセンチュアは10月25日,各企業の社員がNTTドコモの第3世代携帯電話「FOMA」を活用可能な,モバイル・ソリューションが導入された企業向けサイト「アクセンチュア BtoE モバイルポータル」を有料で構築すると発表した。コンテンツプロバイダと協力してサイトを構築し,導入,運用,業務改革コンサルティングなどと合わせて提供するという。
「従来,制限があった社内のリッチコンテンツが,やっと流れるパイプができた」(アクセンチュア)。同社は10月に本サービスが開始されたFOMAについて,高速通信が可能なほか,重さ,コストともに実用に耐える端末であることを強調。法人向けポータルサイトをWeb上に用意し,各社員が社内情報にアクセスする際に,利用可能な端末として位置付けている。 具体的なFOMAの利用法として,アクセンチュアが示したのは以下のような内容。たとえば経営トップの動画を流すことで企業のビジョンを示し,企業と従業員の結束を高めたり,社員ひとりひとりの顔写真つきの社内データベースにアクセスすることで,社内コミュニケーションを図ったりする。ほかにも顧客データにアクセスすることで迅速な対応を可能にするなど,ナレッジキャピタルを最大限活用し,業務の効率化を狙う。 もちろん,動画や静止画にこだわらなくても,基本的なところであるロータスノーツのメールを閲覧したり,会議室の予約を行うといったことも導入可能だ。 さらに企業ポータルにはコンテンツプロバイダのサービスをメニューとして組み込み,社員向けに従業員割引というかたちでディスカウントを行うことも可能。コンテンツプロバイダにしてみれば,その企業の社員を一括して囲い込めるという利点があるという。
アクセンチュアはこうしたEIP(企業情報ポータル)の取り組みについて,「日本では,まだ市場が立ち上がっていない」と語る。しかし昨日,今回のサービスにも協力するヤフーが企業ポータル構築支援サービス「コーポレートYahoo!」を開始するなど(10月24日の記事参照),市場は“立ち上がりつつある”状況にある。 エンタープライズアプリを複数組み込んだ,企業ポータルサイトの広がり。そしてその中心には,FOMAが居座ることになるのかもしれない。 [杉浦正武,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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