Macintoshでもイケた! FOMAの384Kbpsパケット通信

先日,メーカーの保証対象外であるPocket PCやWindows CEマシンでもFOMAで通信可能な機種があることが判明した。今度はMacintoshで動くかどうかを検証,結果はいかに!?

【国内記事】 2001年10月25日更新

 下りで最大384Kbpsの転送速度を持つFOMAのデータタイプ端末「P2401」はWindows 98/Me/2000にしか対応していないが,Pocket PCでもFOMAを使うことができたことは既報の通りだ。そのP2401を,今度はMacのノートマシン「PowerBook」で使えるかどうかを調べてみた。悪戦苦闘の末,いくつかの問題点は残したものの,何とかmoperaでパケット通信接続することができた。

*この実験はメーカーの保証外の行為であり,もし同様の行為を試みる場合はあくまで自己責任で行ってほしい。また接続結果はZDNet Mobileが可能な限りのテストを行った結果であるが,安定した動作を保証するものではない。

シリアルカードとして認識するのだが,そのままではパケット通信は無理

 Macのノートマシンには,プロ向けの「PowerBook」とコンシューマー向けの「iBook」があり,PowerBookにはPCカードスロットが付いている。このPCカードスロットにP2401を入れ,パケット通信はできるのだろうか。ちょうど手元に先日発表されたPowerBook G4があったので,これでパケット通信にチャレンジしてみた。

 第1関門になるのが,P2401を認識してくれるかだ。ほかの携帯/PHSの無線通信カードのように「シリアルカード」として認識してくれれば,ダイヤルアップの設定でP2401を選択できるのだが,もしダメだったりするとオオゴトになってしまう (専用ドライバの開発が必要となってしまう) ……幸いにもPowerBookはP2401を素直にシリアルカードとして認識してくれた。

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カードを挿し込んだだけでデスクトップにシリアルカードアイコンがマウントされた

 こうなればしめたものである。ダイヤルアップで使う機器の設定は「モデム」コントロールパネルで行うのだが,この画面の「経由先:」で「FOMA-P2401_DATA_CARD」を選べば,以後のダイヤルアップ操作はP2401を使うようになる。

 ここで第2関門だ。同じ画面に「モデム:」という設定欄があるのだが,ここから「CCLファイル」と呼ばれるモデムのスクリプトを選ばなければならない。P2401用のCCLファイルは存在しないため,既存のCCLファイルで流用できるものを探すしかないのだが,どのCCLファイルを使ってもモデムの初期化に失敗してしまうようで,P2401で使えるCCLファイルは見つけられなかった。

 もう少し粘ってみる。CCLファイルを選ぶところで「Null Modem 115200」という項目を選ぶと,自動接続もなにもしてくれないが,代わりにモデムの初期化もしないのでエラーで止まってしまうことはない。そこで,このCCLファイルを使って手動接続に挑戦してみることにした。

 実際のダイヤルアップ操作は「リモートアクセス」コンパネで行う。ここにある「オプション...」ボタンで「プロトコル−コマンド入力が必要なホストに接続する−ターミナルウィンドウを使う」を選ぶと,接続時に手動でモデムコマンドを入れられるようになる。パケット通信をする時に必要なモデムコマンドをWindows用の設定ファイルで調べ,いざ! ……しかし,これでもダメだった。ダイヤルは行われ,パケットでつながりはするようなのだが,その後のPPP認証処理に移ってくれないのである。

 ……しばらく様子を眺めていると,どうも「リモートアクセス」のPPP認証とパケット通信のPPP認証がうまく噛み合ってない感じがした。それをうまく調整してみると……手動ではあるが,なんとかパケット通信ができるようになったのだ。

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MacでFOMAだ!

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オレンジのLEDがパケット通信モード接続中を意味している

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[濱田宏貴,ITmedia]

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