動き出すKDDIに高い期待

第3世代携帯電話のインフラ「CDMA2000 1x」の導入に先立ち,KDDIはコンテンツ面のサービス拡充を進める。

【国内記事】 2001年10月25日更新

Weekly Mobile Top10 10月18日〜10月24日
1位 NEC,ブロードバンド時代のノート「LaVie」シリーズ5機種16製品を発表――新たにゼロハリモデルも
2位 第3世代携帯電話はなぜ高い?──KDDIの回答
3位 EZweb,オープン化。ポータルを10月31日から開放
4位 Pocket PCでもFOMAが動いた!――6機種をテスト
5位 2001年冬の携帯ロードマップ:KDDI編
6位 携帯メールの使いすぎで10代の「人差し指」は「親指」に?
7位 キャリアで違う“家族割引”の内実──1人で2台という裏技も
8位 palm:米Sony Electronics,リモコン機能搭載の「CLIE PEG-T415」を発表
9位 NEC,松下を抜いてトップに──携帯出荷台数
10位 携帯でもCookie機能を実現するサービス――これでユーザー認証はこわくない?

 “世界標準”を自認しながらも“デファクトスタンダード”ではなかったKDDIが,この冬から大きく動き出す。先週のアクセスランキングには,KDDIについての記事が複数ランクイン。高まるKDDIへの期待を反映した結果になった。

 KDDIの携帯電話には,不満もあるが,魅力点も多い。筆者もcdmaOne携帯電話を愛用しているが,友人にお勧めしたい理由は次のようなところになる。

  • 通話音質がいい。切れにくい
  • 64Kbpsパケット通信は速くて快適

 逆に,お勧めしにくい理由は次の通り。

  • EZwebコンテンツの数が少なく使いにくい
  • メールシステムは強力だが,フォルダ分けができない
  • 魅力的な端末が少ない

12月の新端末でどう変わる?

 コンテンツは,12月から投入される新端末で大きく変わる。WAP2.0ブラウザの採用により,iモードの非公式コンテンツが直接閲覧できるほか,URLの代わりに数字を直接入力して非公式コンテンツにアクセスできる「カンタンアクセス」という仕組みが標準搭載される(10月18日の記事参照)。

 キャリアとして非公式コンテンツへのアクセスを推奨する仕組みを搭載することで,閲覧できるコンテンツの幅は大きく広がる。

 端末の魅力に関しては,微妙なところだ。例えば,売れ筋である折りたたみ型の機種数をキャリアごとに比較するとこのようになる。

キャリア 主な機種数 主な端末名
NTTドコモ 10機種 503iSシリーズ
J-フォン 7機種 J-SH07J-SA03など
KDDI 6機種 C415T,C414K,C412SA,C411ST,C401SA

 やはり“すべて折りたたみ型”であるドコモの503iSシリーズが目立つ。J-フォンではJ-SH07がJava+カメラ+TFTで独走しているものの,そのほかの売れ行きは今ひとつのようだ。

 KDDIでは東芝の「C415T」,京セラの「C414K」が新機種として登場しているが,ラインアップとしては古さが目立つ。2000年11月に発売された「C401SA」など,1年前の機種が未だに売れ筋になっているほどだ。

 携帯販売店の店頭でも,ドコモ,J-フォンの品揃えに比べて,KDDIの端末の品揃えは見劣りしている。12月には折りたたみ3機種,ストレート1機種を投入。多くの新機能を満載したこれらの端末がどのくらい人気を博すか,正式発表を楽しみにしたい。

[斎藤健二,ITmedia]

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