モバイルの未来を予感させる製品が続々──CITIZEN FORUM 21東京国際フォーラムで開催された「CITIZEN FORUM 21」。モバイルの未来をかいま見せる製品が続々と登場した。
11月7日,シチズン時計のプライベートショウ「CITIZEN FORUM 21」が開催された。同社が開発中の製品や新製品を多数展示,モバイル関連製品も多数登場した。 携帯電話と連動した腕時計「DS Watch」「Wrist Browser」近未来的なデザインの腕時計「DS Watch」「Wrist Browser」は,まだコンセプト段階の製品でモックアップが展示されていた。 「DS Watch」は,PCで入力したスケジュールやメモ,ToDoを腕時計で閲覧できるというもの。時計の横にUSBポートが付いており,ケーブルなどを必要とせずにPCデータとの連携が行える。「予定の時間になったらアラームや振動で知らせてくれる機能を持たせたいと思っている。時計はいつも身に付けているものなので情報の取りこぼしがなくなる」(説明員)
スタイリッシュなボディの「Wrist Browser」は,携帯電話と連動がコンセプトだ。鞄の中で携帯電話が鳴った時や,メールの着信時に振動して知らせたりといった機能を用意したいという。また,携帯電話が受けたデータを腕時計に備えられたボタンを押すことで腕時計に取り込んで閲覧したり,あらかじめ入力しておいた定型文を返信するといった機能も想定している。携帯電話との連携にはBluetoothを利用したい考えだ。「最近,携帯電話があれば時計はいらないという人が増えているが,腕時計が携帯電話と連動する機能を持てば,利用シーンも広がるだろう」 (説明員)
携帯電話の赤外線経由でプリントアウトできるモバイルプリンタ「PD-22P」PDAやノートPCの赤外線経由でデータをプリントアウトできるモバイルプリンタ「PD-22」が9月から発売されている。今回参考出展されていたのは,携帯電話の赤外線経由でプリントアウトを行える「PD-22P」。日本では赤外線ポートが搭載された携帯電話が少ないため,発売は未定となっている。
「PD-22」は,ザウルス,Pocket PC,パームデバイスに対応しており,価格は4万9800円。単三電池4本で駆動し,重さが215グラムと軽量なため,業務用途を中心に利用されているという。Palmデバイスでの動作は「現段階では若干不安定なところもあるが,ザウルス,Pocket PCでは問題なく動作する」 (説明員) 腕時計型GPS「RF Travel Walker」方向音痴な人に便利そうなのが,腕時計型GPS「RF Travel Walker」だ。あらかじめ,PC上でルートを設定し,同社独自の無線方式でGPSユニットに転送する。ルートデータが入ったGPSユニットと腕時計を身につけて目的地に向かうとGPSユニットが位置情報を感知,目的地までの方向を腕時計に送り込むという仕組みだ。
GPS部分のバッテリーは単四電池3本を使用,腕時計は充電機能を持つリチウムコイン型電池を採用。腕時計の充電は乾電池対応のクレードルから行う。バッテリーの持ちはGPS側が連続受信した場合29時間,時計側は通常使用で約2カ月。クレードルを乾電池対応にしたことについて説明員は「アウトドアで利用する場合,ACアダプタから充電するより,どこでも入手できる乾電池の方が便利」と説明する。 モバイルショップ
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