ムービーケータイで見る「動画広告」スタート──KDDIとエイワンアドネットauの次世代サービス「ezmovie」向けに,動画広告の実証実験が始まる。ただし広告を見るための通信料は有料だ。
KDDIとエーワンアドネットは11月30日,KDDIが全国で開始する動画配信サービス「ezmovie」向けに,12月3日から動画広告の実証実験を開始すると発表した。ezmovieの特徴である,動画再生中に流れるテロップから,広告主のサイトにアクセスできるのが特徴。両社は2002年4月をめどに商用化を目指す。
実験時の通信費は有料ezmovieは,KDDIが12月1日から発売する「ムービーケータイ」で利用できる動画配信サービス(11月12日の記事参照)。120Kバイトのファイルを20秒程度でダウンロードでき,15秒程度の映像を楽しめるという。 動画広告は,エイワンアドネットが運営するEZweb上のサイト「おトク・知っトク」に「無料動画配信サービス」として掲載される。アクセスしたユーザーは通信費のみで動画をダウンロードし,再生できる。動画再生中に表示されるテロップはクリッカブルになっており,KDDIのEZwebサイトにジャンプできる。 当初KDDIが広告主となり,全国でオンエアするテレビCMと同じものが提供される。ユーザーは通信費を支払ってテレビCMを見る形になるが,携帯電話で見る動画は「コンテンツと広告を兼ねる」(エイワンアドネット)という考えだ。 動画広告のサイズは120Kバイト程度が想定されており,日中の「お得タイム」と呼ばれる時間帯で100円程度の通信費がかかる。パケットの割引サービスである「PacketOneミドルパック」に加入している場合は25円程度になる。 商用化の際には,「(通信費を)広告主がもつシステムも検討している」とKDDIは言う。 ダウンロードした動画が端末に保存できないのは,権利関係の問題。「広告主の方針次第で調整できる」とエイワンアドネット。 通信料金の問題や,ユーザーにコンテンツとして認めてもらえる動画広告を提供できるかどうかという課題もあるが,「最初は端末が限られるが,全国でサービスが行われるということで,広告主からも大きな反響をもらっている」と,エイワンアドネットは動画広告の普及に自信を見せている。
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