ドコモのPHSデータ通信が準定額に──AirH"対抗?ドコモは来年2月から,PHSのデータ通信を準定額制にするオプションプランを新設する。従来の端末でも利用でき,64Kbpsで月間約21時間を5000円程度で利用できるようになる。
NTTドコモは11月30日,PHSのデータ通信向け割引サービス「P-p@c10」「P-p@a20」(ピーパック)を2002年1月24日から開始すると発表した。2月1日の通信分から適用される。 それぞれデータ通信向け料金プラン「パルディオ・データプラス」と組み合わせて利用するオプションプラン。「P-p@c10」は月額2500円の定額料金で10時間まで接続でき,「P-p@c20」は月額3200円で20時間まで接続できる。パルディオデータプラスの無料通話分は,定額時間超過後から適用される。 特別な端末は必要なく,従来の64Kbpsと32Kbpsのデータ通信対応端末すべてに適用できる。
月間6時間を超える場合にお得パルディオ・データプラス単体と比べると,単純に計算して「一月に6時間以上使っている場合,P-p@c10を適用したほうが得」(ドコモ)になる。また,約12.8時間以上使う場合にはP-p@c20を組み合わせるのがお得だ(ドコモ試算)。 P-p@c20の定額料金で20時間使える上,パルディオ・データプラスには1000円分の無料通信分が含まれるので,約21.7時間までは一定額で利用できるようになる。 パルディオ・データプラスはファミリー割引(15%引き)やビジネス割引(8%引き)が適用できるので,1カ月の基本料金は,以下のようになる(3月16日の記事参照)。
AirH"の対抗馬?“月間21時間まで定額料金”と聞けば,思い出すのはDDIポケットのAirH"だ(5月16日の記事参照)。AirH"の準定額制プラン「ネット25」は,年間契約により月額4930円で25時間まで利用できる。 パルディオ・データプラスに「いちねん割引」を付けてP-p@c20を付加すると,月額4880円で約21.7時間。しかもドコモの携帯電話を持っていれば,ファミリー割引も適用できるため4580円まで下がる。 ドコモのPHSは「専用端末が必要なく,(パケット通信ではなく)回線交換方式なので,64Kbpsのスピードが確実に出る」(ドコモ)のが特徴。逆にAirH"は「パケット方式は,非常に切れにくい」(DDIポケット)(5月28日の記事参照) ただし,AirH"の直接のライバルとはならないという見方もある。 AirH"には「ネット25」のほかに,32Kbpsの完全定額制プラン「つなぎ放題コース」も選択できる。「AirH"のユーザーは“つなぎ放題”コースを選択する人が非常に多い」(DDIポケット) 速度こそ半分の32Kbpsになってしまうが,“完全定額制”にユーザーは圧倒的な魅力を感じているようだ。「準定額よりも完全定額」(DDIポケット) 一方ドコモは,大ヒットしている「P-in」シリーズに近々新しい機種を投入する。端末も料金コースも選択の幅が広がることで,より自分のスタイルに合ったものを選べることになる。
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