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第6回「捉えよ!モバイルマーケティングの全体像と今後の方向性」さまざまな活用事例が出始め,メディアレップなどバックヤードの体制も整いつつあるモバイルマーケティングビジネス。その全体像と,今後の方向性を最後に一度,捉え直しておこう。
本コラムでは,5回に渡りモバイルビジネスの現状について考察を重ねてきた。そこではモバイル向けサービスを単なるコンテンツ単体の情報配信ビジネスではなく,マーケティング的に活用した時どのような可能性が見出せるのか,ということを考察の中心とした。 現在,モバイルマーケティングに対する注目の高まりは著しい。モバイルマーケティングを活用した事例がさまざまな企業から発表され,モバイル向けの広告代理店やマーケティング会社など,バックヤードの事業者も顔を揃えてきた。また,モバイルマーケティングを扱った書籍が書店に平積みされ,雑誌でその特集記事が組まれるといったような,モバイルマーケティングビジネスにとり好ましい環境になってきた。 そこで本コラムでは,一度,モバイルマーケティングの現状を全体像として捉え,今後どのような方向に向かおうとしているのか,ということをまとめておくことにしよう。
モバイルマーケティング手法の現状の見取り図現在のモバイルマーケティングの各種手法を顧客との関係性によってまとめると,以下のようなポジショニングマップが描ける。 アンケートなどによって顧客を知るフェーズから,認知度を高めたりインプレッションを与えるなどの目的を持った顧客への接触フェーズ,キャンペーンに参加させたり,クーポンを用いた店舗誘導などを行う顧客行動を引き起こすフェーズ,そして顧客を囲い込んでいくフェーズへと,徐々にマーケティングの段階をステップアップさせていく構図となっている。 このようなポジショニングマップで見ていくと,モバイルマーケティングの全体像が捉えやすくなってくる。 例えば,ディーツーコミュニケーションズなどのモバイル専門のメディアレップが,マーケティングポータル的なサイトとして用意する「とくするメニュー」(2001年11月の記事参照)などは,全体像の中で中核的存在として位置付けられる。 また,キリンビバレッジの「ネットでFIRE」(2001年2月の記事参照)など,企業個別のモバイルキャンペーンが,前後のマーケティング全体の流れの中でどのようなポジショニングにあるのかということも明確になる。 そして,第3世代携帯電話のブロードバンド機能(2001年8月の記事参照)を用いたテレビ朝日の実験的なプロモーションなどは,プレミアムコンテンツ的な訴求で特定ユーザーを囲い込むために行なったマーケティングなのだということなどが,浮かび上がってくる。 これらの各種手法を用い,ユーザーへのマーケティング訴求を深めながら,また原点に戻ってグッドサイクルを描いていく。これがモバイルマーケティングの現状の全体像だといえよう。
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