spモードメールやPCメールを一括管理――ドコモの「CommuniCase」
NTTドコモが、spモードメールやGmailなどのPCメールをまとめて管理できるメーラーアプリ「CommuniCase」の提供を開始した。ドコモの一部Android端末で利用できる。
NTTドコモが4月23日、メーラーアプリ「CommuniCase」を配信した。CommuniCaseは、spモードメール、Gmail、その他PCメールなど、複数のメールアドレスを一括で管理できるアプリ。対応機種はAndroid 2.3.3以降のドコモ端末。Android 4.0以降の機種は非対応だが、「今後の対応を検討している」(ドコモ広報部)とのこと。また、SC-04D、HT-03A、SH-10B、SH-03C、T-01C、L-04C、L-06C、SO-01B、Sony Tablet S、Sony Tablet Pは対応していない。
CommuniCaseではアカウントごとにメールを表示できるほか、設定したアカウントのメールを一括表示することも可能。POP、IMAP、SMTPのプロトコルに対応する。spモードメールを利用できるのは、プリセットされているspモードメールアプリか、CommuniCaseアプリかのいずれかとなる。また、メールデータをspモードメールとCommuniCaseで共有することはできない。3G、GSM、Wi-Fi、LTEの各種ネットワークで受信できるが、spモードメールの初期設定時にはWi-Fiをオフにする必要がある。なお、SC-02D、SC-01D、SC-02C、SC-01C、SC-02B、SH-04D、SH-13C、SH-12C、N-06C、N-04C、F-01D、F-12C、P-01D、P-07C、L-07C、SO-01D、SO-03C、SO-02C、SO-01Cは、CommuniCase上でspモードメールを利用できず、今後の対応も「現時点では予定していない」(ドコモ広報部)とのこと。
HTMLメールにも対応しており、デコメールの作成やデコメ絵文字、デコメピクチャ、写真などの挿入ができる。spモードメールではもちろん絵文字も使える。メーラーの項目ごとの文字色、背景色、背景画像、スキンなどのカスタマイズ設定も用意されている。日付、メールアドレス、件名、サイズでのメールのソート機能や、指定した文字列、差出人、ドメイン名などからメールを分類できるフィルタ機能も実装している。メール1件あたりのサイズは受信と送信ともに最大10Mバイト。ディスプレイ解像度は320×480、480×800、480×854、720×1280、540×960ピクセルをサポートしている。
ドコモはCommuniCaseアプリを提供した理由を「お客様の利便性向上のため」と説明している。対応機種のユーザーは、spモードメールとCommuniCaseという2つのアプリでspモードメールが利用可能になり、メーラーを選べるようになった。CommuniCaseが今後のドコモ端末にプリインストールされる予定はなく、spモードメール用のアプリとしては、従来どおりspモードメールアプリのみをプリセットする。
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