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ソフトバンクモバイル、気球を使った“空中基地局”を開発:災害時のエリア復旧を迅速に
ソフトバンクモバイルは、災害時の迅速なエリア復旧を目的とした「気球無線中継システム」を発表した。気球に3G通信用の中継局を取り付け、高度100メートルで半径約3キロをカバーする。
ソフトバンクモバイルは5月10日、災害などで通信障害が発生したエリアを迅速に復旧させる「気球無線中継システム」(係留気球を利用した臨時無線中継システム)の開発を発表した。
このシステムは、係留気球に3G通信用の中継局を取り付け、地上約100メートルの高度で半径3キロメートル(郊外地)のサービスエリアを確保するというもの。気球は、北海道大学大学院情報科学研究科の小野里雅彦教授との共同研究を通じて、ソフトバンクモバイルが製作した。
気球に取り付けられた中継局(子機)は、地上にある中継元基地局(親機)と3.3GHz帯の無線通信で接続し、ソフトバンク端末に3G通信(2.1GHz帯)を提供する。空中の子機と地上の親機の距離は、見通しで5キロメートル以上を確保するとしている。
※初出時に「2.1MHz帯」との記載がありましたが、正しくは「2.1GHz帯」です。お詫びして訂正します。(5/10 18:22)
ソフトバンクモバイルは、10日に総務省東海総合通信局からフィールド実証評価を行うための実験試験局の本免許を取得。2013年6月末までの間、愛知県稲沢市の木曽川周辺でこのシステム利用時の通信速度や通信品質およびサービスエリアの広さなどを評価する予定だ。
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