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CEATEC JAPAN 2008:「ムラタセイコ」ちゃん、CEATECのアイドルに

毎年話題を集めている村田製作所の「ロボット」。今年は、自転車上手の人気キャラ「ムラタセイサク君」に続き、一輪車ロボット「ムラタセイコちゃん」が登場した。セイサク君を前座に追いやった“アイドルロボット”の華麗な一輪車さばきを、ご覧あれ。

 CEATECの恒例行事といえば、村田製作所の「ロボット」出展。2足歩行ロボット黎明期の2001年にはBluetooth対応ヒューマノイド「Morph」で会場の話題をさらい、近年は同社を代表するキャラクター「ムラタセイサク君」が登場。2005年の初登場以来、2006年2007年と3年連続の出演を果たしている。今年のCEATECでも、同社最新テクノロジーの集大成を間近で見ようと、同社ブースは初日から大勢の来場者でにぎわっていた。


photo 一輪車ロボット「ムラタセイコちゃん」

 今年の話題は、なんといっても先日報道発表された一輪車ロボット「ムラタセイコちゃん」。ジャイロセンサーを使って胸に内蔵された円盤と車輪とを絶妙にコントロールすることで、前進・後退・アイドリング停止(バランス停止)をこなす基本的なシステムはムラタセイサク君と同じだが、それを一輪でやってのけるところがセイコちゃんのすごいところ。全国の小学生からリスペクトされること請け合いだ。

 自転車よりもはるかにバランス感覚の要求される一輪車で、セイコちゃんが倒れない秘密は、ジャイロセンサーを2つ搭載したこと。「背中に内蔵された2つのジャイロセンサーで、ボディの傾きを前後・左右の二方向の揺れで検出可能になった。その情報をもとに胸の円盤を回転させることで“左右の揺れ”を打ち消し、車輪を小刻みに動かすことで“前後のバランス”をとっている」(同社)

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 セイコちゃんの主なスペックは以下のとおりだ。

   
名前 ムラタセイコ
身長 約50センチ
体重 5キロ
年齢 幼稚園の年長さん(5〜6歳?)
生年月日 9月23日(ロマンチックな乙女座)
出身地 滋賀県野洲市(ちなみにセイサク君は京都生まれ)
得意技 アイドリング停止(バランス停止)、バック走行
走行速度 2センチ/秒
チャームポイント 活発だけど照れ屋さん
好きなこと 公園で一輪車の練習
セイサク君との関係 父方の年下のいとこ
セイサク君と世界一周
photophotophoto ムラタセイサク君が登場。でも今回は“前座”。それでも大地を見つめながらペダルをこぐセイサク君。「この一本橋走行にも、最初は拍手喝采だったのに……」とでも考えているのだろうか(右)

 CEATEC同社ブースのデモステージでは、まずセイサク君の華麗な自転車走行&バランス停止から始まり、模型ヘリコプターを使った「ワイヤレス急速充電システム」のデモ、ジャイロセンサー内蔵のマジックスティックを使ったセイサク君コントロール実演を経て、オオトリにいよいよセイコちゃんが登場した。

photophoto 模型ヘリコプターを使った「ワイヤレス急速充電システム」(左)、マジックスティックを使ったセイサク君「こっち向いてホイ!」(右)

photophotophoto 真打ち登場。照れ屋のセイコちゃん、大勢集まった来場者に頬を赤らめる

photophoto そーっと手を離すと……(左) 見事に一輪車でバランス停止(右)

 現在、開発中のセイコちゃんができるのは難易度レベル1の「前進走行」、同レベル2の「アイドリング停止」、同レベル3の「バック走行」。照れ屋のセイコちゃんは大勢集まった来場者に頬を赤らめながらも、いきなりアイドリング停止をビシッと決めて得意げなポーズ。そして、セイサク君よりもややゆっくりながら前進・バック走行をこなしていった。

 そしてフィナーレは“現在、練習中”という「ついてく走行」。前方のスカート部に内蔵した超音波センサーを使って、デモンストレーターのかざす手からつかず離れず一定の距離を保って前進やバックを繰り返すという超難度の特技を披露した。


photophoto 練習中の「ついてく走行」もバッチリ!(左)セイコちゃんとセイサク君の特製シャープペン(右)

 ステージ終了後には、セイコちゃんとセイサク君の特製シャープペンも配られる。新キャラクター登場で、ますます目が離せない「村田製作所」ブースは、Hall6の左奥だ!

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