News 2001年1月5日 06:51 PM 更新

ソニー,メモリースティック型の「Infostick Bluetoothモジュール」開発

メモリースティックの「拡張モジュール」第4弾は,Bluetoothだ。米ラスベガスで6日から開催される「2001 International CES」ではデモンストレーションも予定されている。

 ソニーは,1月5日,メモリースティック型のBluetoothモジュール「Infostick Bluetoothモジュール」のプロトタイプを開発したと発表した。Infostickは,米ラスベガスで6日から開催される「2001 International CES」に参考出展される。

 Infostick Bluetoothモジュールは,Bluetoothによる無線ネットワークを実現するもの。メモリースティックの「拡張モジュール」に対応した機器に挿入することで,無線ネットワークを構築できる。基本仕様や端子形状はメモリースティックと同じだが,現在のメモリースティックスロットでは利用できない。対応させるには,メモリースティックスロットをハードウェア的に変更する必要がある。

 今回開発されたプロトタイプでは,1対多の通信には対応しておらず,1対1の接続のみ可能。そのほかのスペックは,転送距離は10メートル,転送レートは1Mbpsと通常のBluetooth機器と同様だ。

 Infostick BluetoothモジュールはBluetoothのベースバンド信号処理と制御,メモリースティックインタフェースやメモリコントローラなどを1チップ化した新開発LSIを搭載し,RFモジュール,フラッシュメモリ,アンテナ,EEPROMと合わせて1枚の基板上に実装している。

 2001 International CESでは,カムコーダとPCとを,Infostick Bluetoothモジュールを利用して無線で接続するデモンストレーションが行われる予定だ。

 検証作業などは残っているが,「市場のニーズがあれば商品化を進めていく」(ソニー広報)という。ソニー広報によると,技術的には製造に関しても問題なく,価格も一般の人が買える価格となる模様だ。

 「Infostick」とは,メモリースティックの拡張モジュールのなかで通信機器系の機器に付けられる名称。今回のBluetoothモジュールはその第1弾となる。また,今回の開発により,メモリースティック拡張モジュールは「カメラモジュール」「GPSモジュール」「指紋照合モジュール」と合わせて4種類となった。

搬送周波数 2.4GHz
転送レート 1Mbps
送信電力 0dBm(クラス3)
大きさ 21.5(幅)×55(長さ)×2.8(奥行き)ミリ
重さ 約4グラム

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[斎藤健二, ITmedia]

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