News 2001年5月8日 11:29 PM 更新

ノートPC出荷台数が過半数を超える――2000年度国内PC出荷台数

電子情報技術産業協会が2000年度の国内PC出荷実績をまとめた。ノートPCがあいかわらず堅調な伸びを示したほか,出荷金額も初めて2兆円を突破した。

 電子機器メーカーで構成される社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は5月8日,2000年度の国内PC出荷実績をまとめた。国内向け出荷台数は前年度比21.7%増の1210万2000台と過去最高を更新した。

 出荷額は,前年度比9%増の2兆1442億円で,初めて2兆円を突破した。JEITAでは,2000年度の出荷台数および出荷額をそれぞれ,1200万台,2兆1100億円と見込んでいたが,ほぼ予測通りの結果となった。

 特徴的なトピックとしては,ノートPCの出荷台数が過半数を超えたことが挙げられている。ここ数年,これまでに四半期ベースではノートPCの出荷台数が全体の50%を超えたことはあったが,JEITAによれば年間ベースでは初めてだという。

 もっとも,ここ数年,ノートPCの成長率はデスクトップPCのそれを上回っており,出荷台数が逆転するのも時間の問題だった。なお2000年度の出荷台数は,ノートPCが前年度比31%増の623万2000台(52%),デスクトップPCが同14%増の587万台(48%)となっている。

 またJEITAでは2001年度の出荷台数について,今秋の発売が予定されている「Windows XP」にともなう買換え需要や,モバイルコンピューティングの普及という好材料はあるものの,増加ペースは減速すると予測。前年度比12%増の1360万台にとどまるとしている。

 「2001年度には,ビジネス市場でIT投資が堅調に継続され,Windows 9x系からWindows 2000/XPへの移行も本格化するだろう。一方,コンシューマー市場においては,2〜3台目のPC購入が増えると見ている。懸念材料は,景気の不透明感による買い控えだ」(JEITA)

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▼ 社団法人電子情報技術産業協会

[中村琢磨, ITmedia]

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