News 2003年5月16日 06:22 PM 更新

「これはフライングではない」FSB 800MHz対応Pentium 4廉価版とIntel 865搭載マザー発売開始

ゲリラ的に行われる「インテル新製品フライング販売」は、インテル正式発表直前をユーザーに教えてくれる風物詩。しかし、これほど大規模なのはこれまで例がない。正式発表後に発売されたIntel 875Pの品薄状態がうそのように、週末商戦に十分耐えられるだけの数が出回っているようだ

 5月16日、インテルのFSB 800MHz対応CPU「Pentium 4/2.80C GHz」「Pentium 4/2.60C GHz」「Pentium 4/2.40C GHz」の販売が開始された。また、合わせてマザーボードベンダーからも新チップセット「Intel 865G」「Intel 865PE」「Intel 865P」を搭載した製品の店頭販売も開始されている。

 CPU、チップセットとも、インテルの正式発表はまだであるが、ベンダーの情報によると、Pentium 4/2.80C/2.60C/2.40C GHzはいずれもHyper-ThreadingテクノロジーをサポートするFSB 800MHz対応のCPU。Intel 865G/PEはFSB 800MHzに対応し、DDR400メモリのデュアルチャネルをサポートしている。

 アキバの主要パーツショップに製品の在庫状況を確認したところ、16日の17時時点で、CPUもマザーボートも潤沢に用意されている模様。一部、Pentium 4/2.40C GHzが品薄との情報もあったが、ショップによってかなりの数を確保している。人気のPentium 4/2.40C GHzは「今回の入荷分が完売すると次期入荷まで間が半月から1ヶ月ほど開く」(ショップ関係者)との情報もあるので、確実に入手したいなら今週末に購入する必要がありそうだ。

 今回発売が始まったCPUは、マザーボードなどとのセット販売が原則になっていたらしいが、現在、2.80C GHzと2.60GHzは単体販売を行っている。価格は2.60C GHzで2万7000〜3万円程度。2.80GHzで3万6000〜3万8000円程度。Pentium 4/2.40C GHzは依然としてセット販売のみであるが、CPUのみの価格は大体2万3000円程度となっている。

 マザーボードも各ベンダーから865G、865PE、865Pともに十分の数が出荷されている模様。micro ATXマザー がすでに品薄気味となっているが、それ以外は十分に製品が用意されている。「CPUより数は多くあるのではないか」(ショップ関係者)。価格はIntel 865Pの基本機能バージョンで1万5000円前後、Intel 865Gの多機能バージョンで2万7000円前後となっている。

17日17時における、主要パーツショップの在庫状況と店頭価格

Pentium 4/2.40C GHz(セット販売のみ)
ショップ名 価格 在庫状況
クレバリー 2万3980円 潤沢
TSUKUMO eX 非公開 潤沢
ツートップ秋葉原本店 非公開 潤沢
T・ZONE PC DIY SHOP 2万3800円 潤沢
DOS/Vパラダイス秋葉原本店 非公開 潤沢
ブレス 2万4800円 潤沢

Pentium 4/2.60C GHz

ショップ名 価格 在庫状況
クレバリー 2万7280円 潤沢
TSUKUMO eX 2万7799円 潤沢
T・ZONE PC DIY SHOP 2万8800円 潤沢
DOS/Vパラダイス秋葉原本店 2万8750円 やや少
ブレス 2万9800円
Users Side 2万7800円

Pentium 4/2.80C GHz

ショップ名 価格 在庫状況
クレバリー 3万5980円 やや少
TSUKUMO eX 3万4999円 潤沢
T・ZONE PC DIY SHOP 3万6800円 潤沢
DOS/Vパラダイス秋葉原本店 3万4960円 やや少
ブレス 3万7800円
Users Side 3万6800円

[長浜和也, ITmedia]

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