News:ニュース速報 2001年6月27日 05:11 更新

ソニー,MDとPCを連動させる「Net MD」規格を策定

 ソニーは6月27日,USBインタフェースを利用してPCとMDを接続する規格「Net MD」を策定したと発表した。

 音楽MD規格の「Rainbow Book」の拡張規格として策定した。ソニーの著作権保護技術「OpenMG」と「MagicGate」を採用。OpenMGで暗号化してPCのHDDに記録した音楽データを,MagicGateでPCとMD機器間の認証を行った上でPCからMDに転送することができるため,不正なコピーを防止できる。またSCMS(Serial Copy Management System)により,2世代以上のデジタルコピーも防止する。

 音声圧縮方式は,もともとMDの圧縮規格として開発された「ATRAC」と「ATRAC3」を採用した。そのため,Net MDに準拠して記録した音楽データを,そのままMD機器でも再生できる(ATRAC3はMDLP対応機器が必要)。機器間のデータ転送に加え,PCからMD機器を操作したり,MDに記録した音楽データのタイトル編集も可能だ。

 ソニーはNet MDをメーカー各社に広く提案し,MDをPCと融合させて市場拡大を図る。MDフォーマットハードウェアライセンシー企業以外では,ケンウッド・ジオビットとジャストシステム,NEC,富士通,米Liquid Audio,米RealNetworksがNet MDに賛同しているという。

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