News:ニュース速報 2001年12月11日 07:25 PM 更新

視聴者属性に応じてCM差し替え TBS,ドコモなどが地上波デジタル公開実験

 博報堂と東京放送(TBS),NTTデータ,NTTドコモの4社は12月11日,地上波デジタル放送の公開実験を共同で実施すると発表した。携帯端末向けなど新しい放送の試みを12月20・21日の両日,都内で公開する。

 実験では,

(1)携帯端末と固定TVでのCM表現比較──同じCMを携帯端末と固定TVでそれぞれ表示した場合のCM評価を街頭調査。その上で表現の差異を検証,新しい表現方法を検討する。

(2)新サービスとターゲティング広告手法の検証──蓄積型受信機でのタイムシフト視聴時やオンデマンド視聴時に,ユーザー属性に合わせてCMを変更する。また携帯端末の通信機能を利用し,放送に連動した映像コンテンツを受信する実験も行う。

(3)携帯電話型受信機での放送・通信融合サービス──MPEG-4形式でエンコードされた競艇のライブ中継を配信。舟券投票システムと連動し,携帯電話型受信機からオッズを確認,投票もできる。

(4)次世代HDTVエンコーダを通した画像品質の検証──地上波デジタルで携帯端末向け放送を想定した場合,固定TV向けHDTVは13〜14Mbpsと高圧縮・低ビットレートでの運用が必要。改良した画像圧縮アルゴリズムにより高圧縮化が可能になったエンコーダを使い,固定TV向けHDTV放送の品質検証を行う。

 公開実験は12月20日午後2時50分からと,同21日午前11時から,午後2時50分からの計3回。各回約65分のデモンストレーションが行われる。会場は笹川記念会館(東京・港区三田3-12-12)。

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