イオンの格安デジカメ第二弾として登場した「DZ-338」。3Mピクセル機で1万4800円という価格は、低価格化が進むデジカメ市場のなかでも、際立つ“安さ”で話題を集めている。“イチヨンパ”デジカメの実力を探ってみた。
イオンは今年7月に、1万円を切る200万画素機を発表。これは米Polaroidの「PDC 2070」をベースにしたものだったが、今回のDZ-338はイオンとNHJ LIMITEDが共同開発した独自モデルで、NHJのデジカメブランド名「D'zign」を冠したものになっている。
外観で目を引くのは、鏡面仕上げの本体パーツ。形状も含めて東芝のスタイリッシュデジカメ「sora」を思わせるデザインだ。鏡面部分に指紋がつきやすいというデメリットはあるものの、パッと見た限りでは1万円台のデジカメとは思えない仕上がりだ。
サイズも110(幅)×50(高さ)×27.8(奥行き)ミリとsora(108×54×29.5)とほぼ同じ大きさなのが面白い。ただし重さは約95グラムと、sora(約170グラム)に比べて約半分の軽量ボディになっている。ビューファインダーは装備されていないが、低価格ながらも背面ディスプレイには1.5インチのTFT液晶を採用しており、画像の視認性は良好だ。
電源投入してから撮影可能になるまでの時間は3秒ほどとあまり速くない。起動時にアニメーションが表示されるが、メニュー内の設定で非表示にすることもできる。ただし、非表示にしても起動時間はほとんど変わらない。
電源は単3電池を2本使用。記録媒体はSDメモリーカードを使用するほか、本体内に8Mバイトの内蔵メモリを備えている。バッテリー/SDメモリーカードスロット部のカバーが、ラッチの締め付けが固くて開閉しづらいのが難点。しかもプラスチックなので耐久性にも不安が残る。
ユニークなのは、プラスチック製の収納用ハードケースが用意されている点だ。本体をすっぽりと覆うカタチでレンズや液晶ディスプレイの保護機能をうたっているほか、装着したままでも撮影や画像確認ができるようになっている。
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