日本コンピューティングシステム、通称「JCS」は、起業当初から品質の高いPCを世に送り出してきた。現在ではインテル・プレミア・プロバイダとしてサーバ分野で高い評価を得ている。特に顧客要望に応える自在なCTOと、信頼性、性能、価格のバランスの良さが注目される同社の製品を、実際に大量導入した企業の事例を紹介したい。
各種ウェブサービスを提供するポータル「livedoor」やデータセンター「DATA HOTEL」を運営することで有名な、ライブドア株式会社(エッジ株式会社より改称)のネットワーク&ソリューション事業部技術グループサブマネージャー 嶋田健作氏に話を聞いた。
――JCSさんから購入したサーバはいつ頃から、どういった業務に利用されていますか?
1年ほど前から、当社のデータセンター業務「DATA HOTEL」で利用しています。特にエッジサーバとしてフロントエンドで活躍することが多いですね。マシンはPentium 4をベースとしたサーバで当社仕様に特別にカスタマイズしていただいたものです。仕様の面では、JCSさんにかなり相談にのっていただいています。ですから、JCSさんの通常のラインアップ製品ではなく、特注品ということになります。
――導入台数は何台ぐらいでしょうか。
この1年で500台以上で、現在も新規の導入が続いています。
――他社製品に対するアドバンテージはどのあたりにあるのでしょうか?
第1は、こちらのオーダーどおりに自由にカスタマイズしていただけることです。「DATA HOTEL」はホテルのようなサービスを提供するデータセンターというコンセプトですので、お客様の要望が最優先になります。例えば、お客様からデバイス単位での指定があった場合には当然それを組み込まなければならない訳ですが、例えば、それが通常の規格よりも大きなPCIカードだった場合、それを普通のサーバ製品に組み込むことは難しいのですが、JCSさんはそういった部分もカスタマイズして対応してくださっています。
第2は、豊富な検証環境と検証経験をお持ちであることですね。例えば、LinuxやFreeBSDを稼働させなければならないことがあるのですが、そういった場合でも実際に利用するものと同じようにカスタマイズしたマシンで数週間にわたってさまざまな角度から検証を行っていただいています。Windows系のOSに関してはある程度の検証をしてくださるメーカーさんも多いのですが、UNIX系のOSとなるとJCSさんにお願いしているほどの検証をしてくださるメーカーさんは他にはないと思います。
――アドバンテージは、カスタマイズの柔軟性と豊富な検証による信頼性の高さということでしょうか。
そうですね。お客様の要望に柔軟に対応していただけるカスタマイズの自在さとお客様のデータを確実に守ることができる高い信頼性ということの2点です。それに、コストパフォーマンスの良さも重要です。代替サーバも含めて大量に納品していただいているのでどうしてもコストの面を無視することはできません。
この点でもJCSさんのコストパフォーマンスの良さには満足しています。また、データセンターという業務がら、サーバにトラブルがあった場合にすぐに稼働させられる代替機はどうしても必要です。普段稼働しているサーバと全く同じ仕様のものを代替機として一緒に納めていただいたり、大量に一括納品していただいたりということが可能なのも、JCSさんの強みですね。
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