キヤノンは2月13日、光学10倍ズームレンズを搭載したデジタルカメラ「PowerShot S1IS」を3月下旬に発売すると発表した。オープン価格で、実売予想価格は6万円弱。
コンパクトな沈胴ボディに、非球面レンズ1枚を含む10群11枚のレンズを搭載した。焦点距離は35ミリ判換算で38〜380ミリ相当となる。光学ズームは10倍で、3.2倍デジタルズームと組み合わせることで、約32倍の高倍率ズームが可能。有効画素数は約320万画素。
同社開発のシフト式光学手ブレ補正機構を搭載し、静止画はもちろん、動画撮影時においても手ブレを補正できる。また、超音波モニター(USM)を採用し、ズーム駆動させても動画記録中に余計なズーム音が録音されることもない。高画質・高速処理が可能な映像エンジン「DIGIC」も搭載した。
PowerShot S1ISはまた、動画専用の独立したMovieボタンを搭載しているのが特徴だ。データの圧縮率を抑えることで、ブロックノイズやモスキートノイズが出にくい動画を記録できるほか、VGA-fineモ−ドでは、30フレーム/秒の滑らかな撮影が可能だ。
動画記録中でもAF/AE/AWBが動作し、ズームやAFロック/AEロックの操作も行える。また、1回あたりの連続動画撮影では、ファイルサイズ最大1Gバイトまたは連続撮影60分まで対応する。
高速シャッタースピードは1/2000秒、スローシャッターは15秒となっており、シャッタースピードが1.3秒より遅くなると、自動的にノイズリダクション処理を実行する。連写機能は、約1.7画像/秒にて連続17枚の撮影が可能だ。
13種類の撮影モードを選択できる「モードダイヤル」や、撮影モード/再生モードの切り替えが手軽に行える「モードレバー」、よく使う機能をボタンに割り当てられる「ショートカットボタン」を搭載した。ストロボは本体収納型のポップアップストロボで、発光量はマニュアルで調節可能だ。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | Powershot S1IS |
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撮影素子 | 約320万画素CCD(総画素数330万画素) |
記録画素数 | 静止画:2048×1536/1600×1200/1024×768/640×480ピクセル、動画640×480Fine、640×480、320×240 |
記録形式 | 静止画:JPEG(Exif 2.2)、動画:AVI、画像:WAVE |
レンズ | 5.8−58.mm(35mm判換算で38−380mm)、F2.8−3.1 |
電子ズーム | 約3.2倍 |
測光方式 | 評価/中央部重点平均/スポット(中央固定/AF枠連動) |
露出制御 | プログラムAE/シャッター速度優先AE/絞り優先AE、マニュアル |
シャッタースピード | 1/2000−15秒 |
感度 | オート、ISO 50/100/200/400相当 |
液晶ディスプレイ | 1.5インチ低温ポリシリコンTFT |
記録メディア | コンパクトフラッシュType II/I |
電源 | 単3形アルカリ電池4本、単3形ニッケル水素電池4本、コンパクトパワーアダプタ |
サイズ | 111.0(幅)×78.0(高さ)×66.1(奥行)ミリ |
重さ | 約370グラム(本体のみ。電池335グラム) |
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