米ラスベガスで開催されたPMA 2004。すでにいくつかの新製品を紹介したが、会場で見つけたそのほかの製品についてもまとめて紹介しておきたい。
ソニー・サイバーショットの新規ボディは人気のPシリーズに追加された上位機種「DSC-P100」と、全くの新シリーズとなる「DSC-W1」。
P100は人気のスティックスタイル最新機。1.8インチ500万画素CCDを採用。Tシリーズに採用されたクレードルに、オプションで対応したのが大きなな変更点だ。価格は400ドル程度。
一方、W1は2.5型大型液晶を搭載したTシリーズと同様、2.5インチ液晶パネルを搭載。Tシリーズが薄型で特徴的なデザインを採用していたのに対し、W1はオーソドックスな3倍ズーム内蔵コンパクトカメラのスタイルを採る。2.5インチ液晶搭載機としてはギリギリと思えるサイズはかなりコンパクトで、バッテリも単三型2本で駆動できる。このPMAでは1/1.8インチ500万画素CCDを搭載したコンパクト機がいくつか展示されており、ひとつのトレンドになっているようだ。米国では400ドルを若干下回る程度だとか。
両機種とも日本での展開についてはコメントできないとしていたが、これまでの例からすれば、近々国内向けの発表が行われることは間違いないだろう。
セイコーエプソンは先日レポートしたレンジファインダー式デジタルカメラが目を引いたほか、米国におけるサービス版に相当する4x6インチサイズ(はがきサイズ程度)の印刷に対応した、メモリカードダイレクトプリント機を発表、展示していた。
熱昇華型機と同じようにインクと用紙をセットで販売する点も特徴で、1枚あたりのトータルコストを25セントに抑えている。1枚あたりのコストは、同様の製品をリリースしているヒューレット・パッカード「Photosmart」の半分だ。
日本での展開は未定だが、関係者によると多少のアレンジを加えて(L版対応、カラー液晶化などか?)からの発表になるとか。
EXILIMシリーズが、カメラのブランドとしてしっかりと定着してきたカシオ。そのカシオがPMA初日に開催した発表会で披露したのが、2インチ液晶パネル、1/1.8型600万画素CCDを採用した4倍ズーム機「EXILIM PRO EX-P600」だ。
見た目にはかなり"ゴツイ"印象を受けるが、実際にはかなりコンパクトなサイズ。とても135フォーマット換算33〜132ミリ(F2.8〜4)のレンズを搭載しているとは思えないサイズが魅力だ。なお、レンズはキヤノンブランドを冠している。秒3コマ、連続6コマの高速連射も、カシオの製品らしい。しかし、それよりなによりカシオらしい遊び心を感じたのが、ファインダー内の情報表示だ。
とある記者が「まるで宇宙戦艦ヤマト」と話していたが、シャッター速度、絞り、撮影可能枚数など、様々な情報をグラフ表示。SFチックなユーザーインターフェイスになっている。しかも、これがなかなか馬鹿にできないほど見やすいのだ。
サイズは97.5(幅)×67.5(高さ)×45.1(厚さ)ミリで、重さは225グラム。日本国内での予定についてはコメントしてもらえなかったが、展示されている製品の完成度は高く、近々の発表を感じさせた。
まだモックアップの状態ながら、ペンタックスは静止画・動画の両方をこなすガングリップ型のOptio MXを展示していた。
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