Apple=PepsiのiTunesキャンペーンは「大成功」

» 2004年02月18日 19時44分 公開
[IDG Japan]
IDG

 IDCは米国でApple ComputerとPepsiCoが実施している、iTunes Music Storeの無料楽曲ダウンロードをプレゼントするソフトドリンクキャンペーンに関する最初の分析結果を発表した。

 この報告書には、「有料音楽サービスプロバイダは、無料ダウンロードで育った世代の注目を集め、合法ダウンロードに向かわせようとしている。AppleはPepsiと組むことで、強力な戦略パートナーを見いだした」と書かれている。

 アナリストらは、Pepsiは若者に向けた広告にフォーカスしており、この市場の関心は「無料プレゼント」により高まると考えている。これにより違法ダウンロードから合法ダウンロードへの移行をスムーズにし、AppleとiTunesサービスに対するブランドロイヤリティが高まると分析する。

 Appleの動きは別の意味でも有益だ。ユーザーはクロスプラットフォームのiTunesソフトウェアをダウンロードし、iTunesが「さらに多くのPCで使われることになる」という。

 アナリストらの観測では、Apple/iTunesプロモーションで無償提供された1億曲のうち半分が使われたとすると、「iTunesのダウンロードは100%以上増える」と予想する。これにより、Appleの市場シェアはライバル企業と比べて増えることになるだろう。

 この報告書では、ストアの背後にある真の戦略、つまりiPodの販売を伸ばすこと、に目を向けている。競合製品のほとんどが互換性のないファイルフォーマットを使用しているとIDCは指摘。「AppleはiPodにぴったりの市場を育てようとしている」と述べている。ユーザーがiTunesを使い、選択するとすれば、次に購入するのは競合製品ではなく、Appleのミュージックプレイヤーになるだろう、とIDCは考える。

 「Appleは、このプロモーションの恩恵をおおいに受け、その勢いはさらに続くだろう」とIDCは結論づけている。

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