富士通のデスクトップPC製品ライン「FMV-DESKPOWER」の中で、幅93×奥行き375×高さ325ミリ(スタンドを除く)という最もコンパクトな筐体を使用しているのが「クリエイティブコンパクトモデル」という位置付けの「FMV-DESKPOWER CE」シリーズだ。
今年の春モデルは全8機種でシリーズが構成されており、その中で最上位に位置付けられているのが「FMV-DESKPOWER CE70GV」(以下、CE70GV)である。価格はオープンプライスで、2月時点の実勢価格は25万円前後となっている。
上位機種と下位機種との差は主に搭載CPUで、下位機種のCE50/CE30シリーズはAthlon 2600+を採用しているに対し、CE70GVとCE70G7はPentium 4/2.80C GHzを搭載している。
さらに、CE70GVにはTVチューナー内蔵(3次元Y/C分離機能搭載)の17インチワイド高輝度低反射デジタルスーパーファイン液晶ディスプレイ「17WLCD-TV」(1280×768ピクセル表示)が付属しており、パソコンの電源を入れることなくTV番組を視聴できる。また、TV番組とPC画面の同時表示や、本体内蔵のTVチューナーと併用することで、2番組の同時視聴や裏番組録画も可能だ。
CE70GVの主なハードウェア仕様は以下のとおりだ。
CPU | Pentium 4/2.80C GHz |
チップセット | Intel 865GV |
メモリ(標準/最大) | PC2700対応DDR SDRAM 512MB/1GB |
グラフィックス(ビデオメモリ) | チップセット内蔵(最大64MB:メインメモリ共用) |
HDD | 160GB(7200rpm) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
インタフェース | USB 2.0×4、IEEE1394×1、CardBus対応PCカードスロットType II×2、SDメモリーカード/メモリースティック兼用スロット、PS/2、専用デジタルビデオ出力、S-Video出力、アナログRGB出力、S-Video入力、コンポジットビデオ入力、マイク入力、ヘッドホン/光デジタルオーディオ出力、ライン入力、ライン出力 |
ネットワーク | 10BASE-T/100BASE-TXイーサネット、モデム |
サイズ(W×D×H) | 93×375×325mm(縦置き時、本体のみ) |
重量 | 約8.5kg |
なお、CE70GVはメモリスロットを2基備えているが、標準メモリ(256Mバイト×2)ですでに2基とも使用しているため、メモリ容量を増やしたい時にはメモリモジュールの交換が必要となる。
光学ドライブは、すべての記録型DVDメディアに対応した日立エルジーデータストレージ製の4倍速DVDスーパーマルチドライブだ。
ビデオ出力は、付属ディスプレイ専用のデジタルポートに加え、アナログRGB(ミニD-sub15ピン)とS-Videoを装備している。
キーボードとマウスには、無線式のワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスを採用している。セットアップが容易になるだけでなく、使わない時の収納性がよく、見た目もすっきりとする。稼動範囲は約1メートルだ。
コンパクトな筐体にも関わらず、機能拡張の決め手となるPCI拡張スロットを2基備えているのもうれしい。すでに1基は後述のTVチューナー付きビデオキャプチャーカードで使用済みだが、残りの1基に奥行き最大200ミリまでのPCIカードを挿着できる。
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