「FMV-BIBLO LOOX T70G」(以下、T70G)は、10.6インチワイド液晶とDVDマルチドライブを搭載した2スピンドルモバイルノートPCだ。T70Gは、昨年10月に発売されたFMV-BIBLO LOOX T70Eの後継となる製品で、搭載CPUこそ変わっていないものの、液晶が改良されたほか、無線LAN機能も強化されていることが特徴だ。
今回登場したLOOX Tシリーズは、搭載CPUや無線LAN機能、光学ドライブなどの違いによって、3つのモデルが用意されているが、今回紹介するT70Gはその中でも最上位となる製品だ。
T70Gのボディデザインは、従来のLOOX Tシリーズのデザインをそのまま継承している。ボディの表面は、光沢仕上げになっており、高級感を感じさせる。
筐体サイズは幅261×奥行き198×高さ36.5ミリ、重量は約1.75キロ(DVDマルチドライブ装着時、モバイル・マルチベイ用カバー装着時は約1.55キロ)であり、サイズや重量も旧モデルと同じだ。
DVDマルチドライブ装着時の重量は、このクラスのモバイルノートPCとしてはやや重いが、携帯性が低いというほどではない。
キーボードも従来のモデルと同じで、キーピッチは約18ミリ、キーストロークは約2ミリである。キー配列は標準的だが、「め」や「ろ」「む」などの右側の一部のキーピッチは狭くなっている。
ポインティングデバイスとしては、パッド状のフラットポイントが採用されている。左右クリックボタンの中央に上下スクロール用のスイッチが用意されており、スクロール操作をおこなうことができる。
パッドの操作性は良好だが、クリックボタンが筐体の手前端ギリギリに配置されているため、ややボタン操作はやりにくく感じた。
T70Gでは、液晶パネルとして、1280×768ピクセル表示が可能な10.6インチスーパーファイン・パネルを搭載している。従来のT70Eでも、同じサイズと解像度の液晶パネルが採用されていたが、T70Gでは、表面に低反射コーティングが施されていることが特徴だ。
LOOX Tシリーズの液晶は、いわゆるツルピカ液晶であり、コントラストの高い鮮やかな表示が可能だが、その反面、環境によっては周囲の映り込みが気になることがあった。
しかし、T70Gでは低反射コーティングが施されたことで、映り込みが大幅に低減されている。モバイルノートPCは、その性格上、持ち歩いてさまざまな環境下で使われることが多いので、低反射コーティングの採用は非常にありがたい。
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