これが新しいBIBLOの形――富士通 FMV-BIBLO MG75G(1/3 ページ)

» 2004年02月25日 16時50分 公開
[平澤寿康,ITmedia]

 富士通のノートPCブランドである「BIBLO」シリーズには、ハイパワーノートの「NH」、テレビやDVD再生機能を重視する「NB」、省スペースの一体型「RS」、そして軽量・コンパクトな「MG」、さらにモバイル向けに特化した「LOOX T」という豊富なラインアップが存在する。

 今回紹介する「FMV-BIBLO MG75G」(以下、MG75G)は軽量・コンパクトをコンセプトとしたA4サイズのノートで、非常にオーソドックスな作りとなっている。このため、目に見える大きなポイントはないが、スペック設定や製品作りがしっかりしており、オーソドックスながらも、きちんと仕上がった非常に素性のよい製品と言える。

「FMV-BIBLO MG75G」

 MGシリーズ下位モデルの「FMV-BIBLO MG50G」では、DVD Multiドライブを外した状態なら約1.59キロ、ドライブ装着時でも約1.81キロを実現している(MG75Gは1.63キロ/1.86キロ)。

 ドライブ内蔵状態では、Let'snote LIGHT Y2の約1.5キロには及ばないが、モバイル可能なぎりぎりの重さであると言えよう。これには薄さ0.54mmのマグネシウム合金や、軽量のカーボンファイバー・プラスチックを採用したことが貢献している。

基本機能をしっかり押さえたノートPC

 MG75Gは、ノートパソコンとしての基本機能をしっかりと押さえた作りになっている。CPUにPentium M/1.50GHzを搭載して十分なパワーを確保し、メモリは標準で512Mバイト(最大2Gバイト)とWindowsXP Professionalを快適に動作させる容量を搭載している。ハードディスクは80Gバイトと必要十分な容量だ。

PC2700のDDR SDRAMを標準で512Mバイト搭載する。評価機には512Mバイトのメモリが1枚刺さっており、一つの空きスロットがある

 また、IEEE802.11b/gに対応した無線LAN機能を搭載しており、チップセットとなるIntel855GM、Pentium M、IEEE802.11b/gを組み合わせた新Centrino対応製品ということになる。

 光学式ドライブにはDVD Multiドライブが採用されている。このドライブは、DVD-RAMの読み取り、書き換えが最大2倍速、DVD-Rの書き込みが2倍速、DVD-RWへの書き込みが1倍速となっている。

 DVD-RWへの1倍速書き込みという点が気になるが、自己完結するデータの管理には、DVD-RAMのほうが容易であるし、それに対応したドライブの搭載は、大きなポイントとなる。他人との受け渡しにはDVD-R/RWか、「SD/MSスロット」経由でSDカード/メモリースティック(メモリースティックPRO)を利用すればよいだろう。

光学ドライブは着脱可能で、ウエイトセーバーとなる「モバイル・マルチベイ用カバー」が利用可能だ
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