ティアック8倍速対応ドライブの実力は?――DV-W58DK(1/2 ページ)

» 2004年02月27日 00時49分 公開
[小林哲雄,ITmedia]

独自ファームウェア搭載の8倍速製品

 DVD記録速度の高速化が激しくなっている。去年初めには2倍速製品しかなかったが、半ばになると4倍速製品が登場、そして今年早々に8倍速製品が各社からほぼ出揃うこととなった。ティアックシステムクリエイトの製品としては、今回紹介する「DV-W58DK」がそれにあたる。

8倍速記録対応の「DV-W58DK」

 DV-W58DKはティアックの製品となっているが、実のところドライブはパイオニア製の「DVR-107」だ。メーカー製PCや他社製品と同じフロントデザインからも、同じドライブを使用していることが分かるのだが、DV-W58DKはティアックオリジナルファームウェアを搭載しており、ここがほかのサードパーティ製品と異なるところだ。

 主なスペックは、書き込み速度はDVD+-Rが最大8倍速、DVD+-RWが最大4倍速、CD-R/RWが最高24倍速と、DVDだけでなく、CD書き込みも実用的なスペックとなっている。また、読み出しはDVD-RAMに対応して(ただしカートリッジ非対応)、DVD Multi(read対応)ドライブとなっているのが目新しいところだ。ただし、読み出し速度は2倍速とやや物足りなさが残る。

トレイは通常のディスクタイプのみ対応。カートリッジタイプのDVD-RAMは対応しない
DVDINFOProにより測定した結果。読み出し、書き込みのできる方式などが分かる

 パッケージはドライブのほか5種類のユーリードシステムズ製ソフトウェア(「Burn.Now」、「VideoStudio 7SE」、「DVD Player」、「PhotoImpact 8 SE」、「DVD MovieWriter Advance SE」)が添付される。ライティングソフトにBurn.Nowを使っているのはあまり見かけない。

 DV-W58DKは最高8倍速だが、8倍速記録は全周にわたって8倍速のCLV記録ではなく、冒頭は6倍速で開始され、途中から8倍速にスイッチするゾーンCLVとなっている。

 現在販売されている8倍速DVD-Rドライブはすべてこの構成だが、他社製ドライブは4倍速から書き込みを開始するのに対し、パイオニア系ドライブは6倍速から開始するため、トータル書き込み時間が短いわけだ。

 なお、この8倍速書込みを実現するためには、8倍速対応メディアが必要だ。2月中旬の状況では、DVD+Rがリコーと三菱化学、DVD-Rはビクターのみと限定されており、また価格もまだ高めだ。

 他社では4倍速ディスクでも8倍でライティングできるものもあるが、確実性という意味では8倍速ディスクを使用するに越したことはないので、致し方ないところだろう。なお、上記のメーカーはもちろん、DV-W58DKの「動作確認リスト」に入っている。

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