現在発売されているノートPCの流行と言えば、やはり一番目立つのは「ツルピカ液晶」だろう。液晶表面に光沢仕上げを施すとともに、輝度を上げてDVD Videoなどマルチメディア系のコンテンツを見やすくする、というものだ。
しかし、ビジネス系で主に使用されるPCの場合は、写り込みが起きるせいもあってか、どうもこの光沢感が嫌われるようで、各社とも「ノングレアタイプ」の、光沢感のない液晶モデルを用意している。
日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)のノートPC「HP Compaq Buisiness Notebook nc6000」(以下、nc6000)も、このノングレアタイプの液晶を採用した、Pentium M/1.4GHz搭載マシンだ。「Buisiness Notebook」と名前にも付けられているように、ビジネス向け用途へ対応できるように、きわめてオーソドックスな仕上がりとなっている。
nc6000にはWindows XP ProfessionalモデルとWindows 2000 Professionalモデルが用意されているが、今回はWindows 2000モデルを試用することができたので紹介していこう。
nc6000に採用されているチップセットはIntel 855PMだ。キーボード下にSO-DIMMスロットが1基配置されており、基本構成ではPC2700対応のDDR SDRAMを256Mバイト搭載している。CPUが底面液晶側に配置されているのか、ひざの上に載せて使用すると、ややひざ頭が暖かく感じるが、熱すぎるというわけではないので、特に問題はないだろう。
なお、試用したマシンがWindows2000モデルだったため、256Mバイトでもモタツキは感じなかったが、Windows XPモデルの場合は、最低でも512Mバイトまで増設したほうがよい。HP Directplusではメモリの増量やFDD追加といったオプションが用意されているので、注文時に増設可能だ。
ただ、HDD容量は40Gバイトのみとなっており、HP Directplusでも容量の変更などはできない。従来の「N620c」シリーズよりも高速の5400rpmモデルを採用しているため、ストレスなく利用できるとは思うが、用途によってはもっと大容量のHDDが欲しいと思うユーザーもいるだろう。HDDは左側面に配置されているが、この場合は自分で交換することになる。HP Directplusで、メモリだけでなく、HDDの容量を選択できるようにしてほしい。
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