拡張性・メンテナンス性の高い、AV機能重視のキューブ型PC――ソーテック Afina AC 4280AR(1/3 ページ)

» 2004年03月17日 16時30分 公開
[平澤寿康,ITmedia]

 自作PCの世界では、省スペースPCといえばキューブ型ベアボーンを指すことがほとんどという状況だが、メーカー製PCでは、ブック型やディスプレイ一体型が中心となっている。

 そういった中で、メーカー製PCとして初めてキューブ型ケースを採用した省スペースマシンとして話題となったのが、昨年10月に登場した「Afina AC」シリーズだ。そのAfina ACシリーズに、機能を強化した新モデルが追加された。それが「Afina AC 4280AR」である。

キューブ型でも非常に高いメンテナンス性を実現

 Afina ACシリーズの最大の特徴は、何と言ってもそのケースだろう。自作ユーザーにとって、キューブ型ケースはもはや珍しいものではない。現在ではケースのバリエーションも増え、デザイン性に優れた製品もかなり多くなっている。そういったキューブ型ベアボーンと比較しても、Afina ACで採用されているケースは非常にスタイリッシュでデザイン性に優れている。

キューブ型ケースを採用した「Afina AC」

 形状は、ポップアップ式のトースターをイメージするような、やや縦に長い直方体となっている。ケース前面は、5インチベイや3.5インチベイ、各種コネクタ類がすべてフタによって隠される構造になっているため、ドライブのトレイなどもむき出しになっておらず、白を基調としたカラーリングとも相まって、全体的にすっきりとしたイメージとなっている。

筐体はやや縦に長い直方体となっている
光学ドライブはこのように飛び出す

 ところで、キューブ型ケースといえば、メンテナンス性が悪い場合がほとんどだ。キューブ型ベアボーンを利用している人ならばよくわかると思うが、メモリを増設したり、ドライブ1つ取り付けるだけでも、ケース内部の空間が少ないこともあって、非常に面倒な作業となってしまう。これは大きな欠点だろう。

 しかし、Afina ACのケースは、ケース左側面とケース上面を大きく横に開けられるような構造になっており、ケースを開けると、マザーボード上に大きな空間を確保できる。マザーボードをふさぐ障害物がほとんどなくなるため、メインメモリの増設や拡張カードの取り付けも非常に簡単だ。

ケース左側面と上面が大きく横に開く

 また、ドライブベイはケース左側面側に用意され、ケースを開けるとドライブベイがむき出しになるため、ドライブの増設や交換も容易だ。とにかく、ここまでメンテナンス性の高いキューブ型ケースは他に存在しないと言ってよいだろう。

 また、メンテナンス性だけでなく、キューブ型ケースの弱点とも言える、ケース内部の換気に関しても十分考慮されている。ケース上部にメッシュ状の排気口が用意され、CPUファンの風を直接ケース外部に排出できるようになっている。

 それに合わせるように、CPUファンはケースの上に向かって風が流れる方向に取り付けられている。これによって、ケースの下部から外気を取り入れ、ケース上部から排熱を行うという、理想的な空気の流れを実現し、高い換気性を確保しているのである。

ケース上部のメッシュ構造
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