国内最大級の写真関連展示会「フォトエキスポ 2004」が、3月19日から東京ビッグサイトで開催している。近年はすっかり“デジタルカメラショー”となった感のある同展示会だが、今年はその色合いがさらに濃くなり、カメラメーカー各社のブースは、スペースのほとんどがデジカメ関連の展示になっている。
先日開催されたプロ/セミアマ向け展示会「IPPF 2004」と同様に、来場者の注目は低価格化・高機能化が進むレンズ交換式一眼レフデジカメ(DSLR)。特に、本日3月19日から発売となったニコン初の普及型DSLR「D70」のハンズオンコーナーは、実際に実機を触って撮影できるとあって、順番を待つ長蛇の列ができていた。
レンジファインダー機「R-D1」の一般向け初披露で人があふれていたのは、セイコーエプソン/エプソン販売のブース。ショーケース一杯にM/Lマウントの往年の銘玉を並べて、その中央にR-D1を鎮座させてアピールしていた。
同ブースではこのほか、フォトプリンタ「Colorio me:(E-100)」「PM-D1000」やフィルムスキャナ「F-3200」など、先日発表したばかりのイメージング製品3機種を展示。PCレスで写真印刷やフィルムスキャンが行える点をアピールしていた。
ペンタックスブースでは、PMA 2004でお披露目したグリップ型デジカメ「Optio MX」が国内初登場。残念ながらガラスショーケースに入っていて触ることはできなかった。
レンズは5.8-58ミリ(35-350ミリ相当、F2.9-3.5)の光学10倍ズームを搭載。3.2メガピクセルの静止画と、VGA(640×480ピクセル)・30フレーム/秒のMPEG-4動画撮影がメモリサイズ一杯まで行えるデジカメ&ムービーの両刀使いだ。発売日(PMAでは6月頃といわれていた)や価格は現在のところ未定。「できるだけ早い時期に、正式発表したい」(同社)
また、防水仕様のコンパクトデジカメ「Optio 43WR」も参考出展されていた。JIS保護等級7級相当(防浸形:定められた条件で水中に没しても内部に水が入らないもの)の本格防水仕様で、水洗いや雨天での撮影に対応する。オリンパスの防水デジカメμDIGITALシリーズはJIS保護等級4級相当の“生活防水”で水しぶき程度しか防げないが、Optio 43WRは手のひらサイズのコンパクト機で工事現場向けデジカメと同等の防水機能を備えているのが特徴だ。
有効画素数400万画素で屈曲光学ユニットを採用した2.8倍ズームレンズを搭載。スクエアなボディや大きさなど、同じ屈曲光学系のミノルタDiMAGE Xシリーズに防水加工をしたようなデザインになっている。VGA・30フレーム/秒の動画撮影も可能で、起動時間約0.9秒/レリーズタイムラグ約0.05秒とレスポンスも高速だ。こちらも発売日や価格は未定。
松下電器産業のブースでは、LUMIXシリーズの未発表デジカメが参考出展されていた。
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