PCとの組み合わせのメリット1:録画はAXで、編集・DVD焼きはPCでレビュー(2/3 ページ)

» 2004年03月26日 13時09分 公開
[土田一彰,ITmedia]

 なお、AX300に付属のCD-ROMからは、このほかに、DVDオーサリング「Ulead DVD MovieWriter for NEC Ver.2」、インターネットから番組表(ADAMS-EPG+)をダウンロードし、AX300へ転送するためのソフトなどがインストール可能となっている。

 さて、録画データのダビング手順だが、まずは、「SmartVision/PLAYER」上で、AX300側の録画データ保存フォルダ「Ax300-01-exports」を指定・追加する。次に、「Ax300-01-exports」内に表示される録画番組のなかからダビングするものを選択して、「エクスポート」ボタンをクリック。ここで現れる画面では、「録画番組のコピー」「MPEGファイルの分割/変換」「DVD直接書き込み」「DVDメニューつき書き込み」という4つのメニューが表示され、いずれかの方法を選択できるようになっている。

 PCのHDDにデータをコピーして「SmartVision/PLAYER」で視聴する場合は、「録画番組のコピー」を選択し、出力先フォルダなどを指定してダビングを実行。ダビングが完了したら、「SmartVision/PLAYER」上で、指定した出力先フォルダ(デフォルトでは「C:\Documents and Settings\All Users\Documents\SV Video\SVExport」)を追加して作業は完了だ。

 少々面倒に感じるかもしれないが、こうしたフォルダの追加手順が必要なのは初回のみで、2回目以降は、それぞれのフォルダ内のファイルをへドラッグ&ドロップするだけで“相互に”ダビングがおこなえる。つまり、PCからAX300へ録画データをコピーすることも可能。通常のファイルコピーと同様なので、操作はきわめて簡単だ。

 ダビングにかかる時間については、標準画質で録画した約2時間の番組データ(ビットレート4Mbps、約3.6Gバイト)の場合で、8分02秒(「AX連携ツール」を利用した場合は7分40秒)。同じ容量のファイルをネットワーク経由で単純にコピーした場合と同等の速度となっている。

 Ethernetポートを搭載しない通常のレコーダーで、同様の作業をおこなう場合は、DVDにデータをダビングした後、ディスクをPCのDVDドライブに移し、HDDへコピー、さらに、逆の場合は…といった手順が必要なことを考えると、これだけでもかなりの時間と手間は省略できる。

「SmartVision/PLAYER」でAX300側の録画フォルダ「Ax300-01-exports」を追加
「エクスポート」ボタンをクリックして現れる画面では、4種類のダビング方法を選択できる
追加した出力先フォルダ「SVExport」では、ダビング済みの番組が表示される
フォルダ作成後は、ファイルのドラッグ&ドロップで相互にダビングが可能

DVDへの直接書き込みで作業時間を大幅にカット

 また、先のダビング方法の選択画面で、「DVD直接書き込み」または「DVDメニューつき書き込み」を選択した場合は、「Ulead DVD MovieWriter 2」が起動し、シームレスにDVDオーサリングが可能。AX300の録画データを一旦PCのHDDにコピーすることなく、DVDへの書き込みがおこなえるので、さらに作業にかかる時間や手間を省くことができる。

 とくに「DVD直接書き込み」を選んだ場合は、ワンクリックでDVDへの書き込みまでを完了できるという手軽さだ。

 試しに、AX300のDVDドライブの書き込み速度(実質2倍速)に合わせて、CPUがPentium4 3.20GHz、メモリ512Mバイト(PC3200)、約250Gバイト HDD(UltraATA-100)のPCで、DVD-Rメディアへ2倍速で書き込んでみた。

 この方法で2時間番組の録画データ(ビットレート4Mbps、約3.6Gバイト)をAX300からパソコンのDVDに書き込むのに要した時間は約33分だった。なお、同じデータをAX300上でDVDにダビングした場合は約24分かかり、ネットワークでのデータ転送時間を引いた分だけ早く完了できた。

 ネットワークは10/100BASE-TXスイッチングハブを介して接続。先述のダビングと同じデータを利用したので、HDD間の転送時間約8分を引くと、データを転送しながらほとんどロスなく2倍速で書き込まれていることになる。

 もちろん最新のPCと4倍速や8倍速の書き込み能力のあるDVDドライブを使用すれば、AX300で書き込むよりも高速書き込みが可能となる。また、速度だけでなく、PCと連携するメリットは多々ある。次ページで詳しく解説しよう。

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