赤坂タブレットPC編集記者 Vol.3:デザイン事務所へ打ち合わせ!ブランチレポーター細野由華の(1/2 ページ)

赤坂にある出版社の編集部に勤務する細野由華(22歳)。彼女は配属3カ月目の新人記者だ。この物語は、ひとりの新米女性編集者がタブレットPCを使って立派に成長していく過程を追ったフィクションである。3カ月にして特集を担当することになったゆかゆか。今回はゆかゆか、特集レイアウトの打ち合わせをすべくデザイン事務所へと赴きます。打ち合わせをビシッと仕切れるのか。

» 2004年04月15日 17時56分 公開
[ITmedia]

 4月吉日、くもり。

 ある朝、編集長に内線で呼び出されました。なにやら「いい報せだ!」とのことです。タブちゃんとともに資料室へ向かう由華ちゃん……!

:細野 「失礼します!」
:編集長 「おお、速いな。座りなさい。いい報せだ。次回の特集だけど細野君。キミの企画を採用したぞ。タブレットPCを取り巻く人たちのドキュメントだ。特集担当者はもちろんキミだよ。 タブレットPCを日常的に使っているのは、編集部では細野君だけだ。これはキミにしかできん!」

細野 「えっ、そんなー! そんな大役、私にできるでしょうか、編集長?」

:編集長 「なに言ってるんだ! キミだってもう配属3カ月だろう。いつまでも新入りじゃ困るぞ。それに優秀なブレーンとなるデザイナーとテクニカルライターを付けよう。大丈夫だ。とはいえ、キミが編集者として企画を統括しなくてはイカン。頼んだよ!!」

細野 「わかりました! 細野、やらせていただきますっ」

 午後。原稿を書いている由華ちゃんに、編集長から指令メールが……。特集の進め方に対する指示書です。

細野 「うわっ、なんだこりゃ。やること山積み!」

 てなワケで、デザイナーR氏にメールで即相談。レイアウトデザインの打ち合わせを打診です。

:細野 「あっ、Rさんですか? いつもお世話になってます。メールで企画書お送りしましたので、ご確認いただけますか? で、あの、急なんですが今日のご予定は……」

 由華ちゃん、もはや大物編集者です。強引にも電話したその日にデザイン会議をブッキング! タブちゃんとともに、デザイン事務所(株)スゴイ計画へ向かうフットワークの軽い由華ちゃんなのでした。

細野 「(株)スゴイ計画は、えーとこの辺だわ。このブティックの角を曲がって最初のビルを……」

 挨拶を済ませて席に着く由華ちゃん。そしてアートディレクターのR氏とデザイナー2名。ライターのT氏もあたふたと駆け付けた。

:細野 「早速なんですが、この特集は超おしゃれに行きたいんです。タブレットPCって、秋葉原というよりも、銀座か六本木みたいなイメージありませんか?」
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