TVチューナーカードとスロットイン式のスリムマルチドライブをセットにした「NV-7135CB マルチDVDレコーダーキット」が、リンクスインターナショナルから発売された。5インチベイに装着するフロントアクセスベイが一体になっており、キューブ型PCなどに組み込むことで、PCをDVDレコーダーにできるというコンセプトを持つ。
組み立て作業が必要のため、導入には多少の手間がかかるものの、メディアサーバやTVPCを自作したいというユーザーは注目の製品だ。
まずはキットの内容から確認しよう。スリムタイプのDVDマルチドライブとソフトウェアエンコーダ搭載TVチューナーカード、フロントアクセスベイという構成で、DVDマルチドライブとフロントアクセスベイは、PCに組み込む前に組み立て作業が必要だ。
DVDマルチドライブユニットには、松下電器産業の「UJ-815B」が付属する。「Buffer-under-run Proof」機能を搭載したノート用内蔵ATAPIドライブで、ローディングにスロットイン方式を採用。DVD-R/RW/RAM、およびCD-R/RWの読み書きに対応し、書き込み速度は、DVD-R/RAMが2倍速、DVD-RWが1倍速、CD-R/RWが8/16倍速だ。
DVDドライブを5インチベイに取り付けるに必要なのがフロントアクセスベイだ。フロントアクセスベイには、Sビデオ入力、コンポジットビデオ入力、音声入力の各端子があり、専用ケーブルを介してTVチューナーカードと連携できるようになっている。
TVチューナーカードは、ノバックの「NV-7135」をベースに、ロープロファイルに対応した「NV-7135LP」が付属する。TVチューナにPhilipsのTDA8275シリコンチューナー+TDA8290デジタルIFを搭載することで、120(奥行き)×55(幅)ミリというコンパクトサイズを実現している。MPEG-1/2のエンコードはソフトウェアで行い、ビデオデコーダにはSAA7135HLを採用している。なおゴーストリデューサや3次元Y/C分離回路などは搭載していない。
そのほかチャンネル切り替えのためのリモコンをはじめ、キャプチャソフトやビデオ編集/ライティング用の各種ソフトがバンドルされている。またビデオキャプチャ時に利用するビデオケーブルなども一通り付属し、PCをDVDレコーダーにするのに必要な環境がすべて収まっている。
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