最高級の3Dゲームビデオカード?GeForce 6800 Ultraの実力を探る(後編)(1/2 ページ)

» 2004年04月27日 20時09分 公開
[トライゼット西川善司,ITmedia]

実際の3Dゲームソフトを使ったパフォーマンス

 最近のPC版3Dゲームにおいて、最もヘビーなもののうち定量的なベンチマークテストとして実行できるものを選択してテストしてみた。

TOMBRAIDER−美しき逃亡者(TOMBRAIDER6)ベンチマーク〜GeForce勢として初めてRADEON勢を抜いた

TOMBRAIDER−美しき逃亡者

 水面下の屈折した情景や水面への映り込み、環境バンプマッピングなどなど、TOMBRADIER6のグラフィックスはバージョン1.xベース主体ながら、積極的にプログラマブルシェーダを駆使したマルチパスレンダリングを多用して生成されている。そのため、パイプラインが強化され、シェーダユニットが増設されたGeForce6のアーキテクチャでより高いパフォーマンスを発揮するはずだ。

テストはここで示したセッティングで行った。本来であればGPUごとに最適な描画パスが用いられる本作であるが、あえて全GPUで共通に使える最も負荷の高い設定にしてある

 設定項目のうち、NVIDIA ShadowsはGeForce系でしか利用できないため非選択。PixeShader2.0 ShadowsはFPテクスチャを使うのでGeForce FX 5950 Ultraで実行できないので、これも非選択。一部テクスチャフォーマットを16ビットカラー系にしているのは、32ビットカラー系にしてしまうと高解像度でのテストでビデオメモリ不足が発生して、テストがキャンセルされてしまうためだ

TOMBRAIDER6ベンチ

 結果はご覧のとおり。全解像度においてGeForce FX 5950 Ultraの約3倍のスコアをマークした。TOMBRAIDER6ベンチマークにおいて、これまでGeForce勢が同ランクRADEON勢を上回ることがなかったのだが、この流れをGeForce 6800 Ultraが初めて打ち破ることになった。RADEON 9800 XTよりも約1.5倍も高いスコアは実ゲームテストの結果としてはかなり優秀だといえる。

FarCryベンチ〜グラフィックオプションを最高位に設定しても1024x768ドットで45fps以上をマーク

 はるか遠方までが描かれるエピックスケールの地形描画と、「PolyBumpテクノロジー」とよばれるパーピクセル・バンプマッピングを動的LOD(Level Of Detail)に組み込んだグラフィックスエンジンが話題の「FarCry」。現存するPC版3Dゲームとしてはおそらく最先端をいくリアルタイム3Dグラフィックス技術を取り込んだ作品を使ってベンチマークテストを行ってみた。テストは最も負荷の高い設定を選択して実行している。

FarCryベンチ

 高負荷設定で実行した場合、これまでは1024×768ドットモードでも平均30fpsが限界と見られていたFarCryベンチにおいて、GeForce 6800 Ultraは45fpsをマーク。1280×1024ドットモードでも30fpsを超える結果となった。いずれの解像度においてもGeForce 6800 UltraはRADEON 9800 XTの約2倍のフレームレートを記録している。TR6ベンチと同様、非常に優秀な結果だといえるだろう。

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