イーレッツは5月7日、同社小型ファンレスPC「Be Silent M」シリーズに、IDEポートを本体背面に“むき出し”搭載する「Be Silent MS6000」をラインアップに追加した。発売は5月中旬〜下旬の予定、価格はメモリ、HDD、OSなしモデル「PC-MS6000E」が5万2290円。
Be Silent MS6000は、VIA Eden/600MHz+VIA CLE266チップセット搭載マザーを採用、CPUファン、電源ファンを使用しない完全ファンレスPCとして好評となっていた「Be Silent M」シリーズ(2003年12月19日の記事参照)の追加モデルとして、本体背面に外部IDEポートを搭載する、さらにユニークさ極まる製品となっている。
Be Silent Mシリーズには、別途本体下部に取り付け可能な光学ベイユニット(PC-MS-OB)が用意されているが、OSさえ起動できればネットワーク経由でほぼまかなえるため、ほとんどの場合光学ドライブはOSインストール時のみしか必要でない。そのためだけに同ユニットと薄型ドライブを揃えるより、この手の製品を欲するユーザーであれば一つは所持しているであろう、ごく一般の内蔵CD-ROMドライブなどが使えれば話は早いだろう、という考えだ。(もちろん、Be Silent MS6000にもオプションの光学ベイユニット「PC-MS-OB」も用意される。価格は5800円。)
なお“むき出し”IDEポート接続用機器のための電源は、ポート横のFDD用として用いられるタイプの電源端子にて供給される。この電源ケーブルも自作ユーザーであれば適当に所持しているだろう。
製品ラインアップは、メモリ、HDD、OSなしのベアボーンキット「PC-MS6000E」と、256Mバイト DDR SDRAM、40GバイトHDD、Windows XP Professionalを搭載するフルキット「PC-MS6000E2-40W」の2種。PC-MS6000E2-40Wの価格は9万9750円となっている。
Be Silent MS6000の主な仕様は以下の通り。
製品名 | Be Silent MS6000 |
---|---|
CPU | VIA Eden/600MHz |
チップセット | VIA CLE266 |
グラフィックス | チップセット内蔵 |
メモリ | PC2100 DDR-SDRAMスロット1本(PC-MS6000E2-40Wは256Mバイト搭載) |
IDEインタフェース | Ultra ATA/133/100/66×2本(PC-MS6000E2-40Wは40GバイトHDD搭載) |
内蔵HDDベイ | 2.5インチ用×2(一つは、IEEE1394/USB増設コネクタと排他利用) |
LAN | 100BASE-TX/10BASE-T |
インタフェース | USB 2.0×4、IEEE1394×2、パラレル×1、シリアル×1、PS/2×2、RCA出力×1、S-Video出力×1、Line-in/out×1 |
電源 | ACアダプタ供給 DC12V/5A |
消費電力 | 60ワット |
本体サイズ | 204(幅)×73(高さ)×197(奥行き)ミリ |
重量 | 約2.6キロ |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.