CD-Rに2時間番組を高画質で――XVDエンコーダ搭載TV/キャプチャーカード

» 2004年05月11日 22時30分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

 アイ・オー・データ機器は、ハードウェアXVDエンコーダを搭載し、XVD圧縮にてTV録画も行える製品としては初となるTVチューナー付きビデオキャプチャーカード「GV-MVP/XVD」を5月末より発売する。価格は2万9500円。

GV-MVP/XVD

 GV-MVP/XVDは、2003年5月に発売された「GV-XVD/PCI」にTVチューナーを搭載した製品で、TV録画時もXVD圧縮形式でエンコードが行えるのが特徴。3次元Y/C分離、ゴーストリデューサーといった高画質回路も搭載される。XVD圧縮は、S-VHS相当の画質を700Kbpsほどのビットレートで実現できるため、同ビットレートなら、CDであれば約2時間分、DVDであれば約14時間分の録画ができる。

 GV-MVP/XVDでは、録画時に低画質(700Kbps)、標準(1.4Mbps)、高画質(2.1Mbps)からビットレートを指定可能。バンドルソフト「超圧縮XVD plus(XVD encoder plus)」の利用により、1Kbpsから3Mbpsまで、1Kbps単位でビットレートの設定も行える。TV録画だけでなく、S-VHSテープに記録した2時間映像をキャプチャーして、XVD圧縮によりCD1枚分にまとめたり、短時間番組をUSBメモリやメモリカードに記録して出先で視聴する、といった使い方もできそうだ。

 バンドルソフトとして、TV視聴・録画、「おまかせ録画」などの機能を搭載する「mAgicTV 4.2」(関連記事参照)、XVDエンコードソフト(XVD encoder plus)、XVD編集ソフト(XVD Editor)、XVD再生ソフト(XVD Player)がセットになった、ビー・エイチ・エー「超圧縮XVD plus」、ホームネットワーク向けのメディアサーバーソフト、DigiOn「DiXiM Media Server」などがあり、視聴、録画、エンコード、編集、共有、公開まで行える。

mAgicTV 4.2のインタフェース

 GV-MVP/XVDの主な仕様は以下の通り。

製品名 GV-MVP/XVD
エンコードチップ TI TMS320C6416GLZ
ビデオ画素数(ビットレート) 720×480ピクセル (最大3Mbps)
オーディオビットレート 32、48、64、128、196Kbps
TVチューナー VHF 1〜12ch、UHF 13〜62ch、CATV C13〜C63ch、ステレオ・音声多重
入力端子 S-Video×1、RCA×1、TV RF同軸75Ω、音声用RCA左右×1
対応OS Windows XP/2000 Professional
本体サイズ 170(幅)×106.68(奥行き)×18(高さ)ミリ
重量 約140グラム

 なお、同製品でmAgicTV 4.2を利用する際には、HDDへのファイル出力、CD-Rメディアへの書き込み、DVDオーサリングソフト、MPEGファイルエンコーダ(MPEG Transcoder)、XVD Editor、DiXiM Media Serverなどへのエクスポート機能が使えるようになる。ちなみに他メディアへ記録する際には、再生ソフト「XVD Player」も一緒にコピーされるようになっている。他人にデータを渡す時など、わざわざ別途プレーヤーなどをダウンロードすることなく再生可能なので、なかなか便利なのではないだろうか。

 また、5インチベイ装着タイプの前面ビデオ端子インタフェースキット「GV-FRONT」、リモコンキット「GV-MVP/RCkit」など別売りオプションも利用可能となっている。

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