フルモデルチェンジで12.1インチワイド液晶を搭載――LaVie G タイプNレビュー(2/3 ページ)

» 2004年05月13日 23時00分 公開
[土田一彰,ITmedia]

ポータブルDVDプレーヤーとしても利用できるインスタント機能

 DVDを視聴する際には、OSを起動しなくても楽しめる「インスタント機能」も搭載している。インスタント機能は、いわゆる「テレビパソコン」モデルで多く採用されているが、本機の場合は、右側面に装備された「QuickStart」ボタンを押してDVD/CDを挿入することにより、電源オフの状態からでも、約15〜25秒程度でDVDやCDを鑑賞可能だ。

 タイプNにはリモコンは付属しないが、本体右側に早送りや巻き戻し、一時停止、音量調節ボタンなども装備し、家電と同様の感覚で操作できる。

本体右側面の手前にQuickStartボタンやプレーヤ操作ボタンを装備

 DVDドライブには、DVD-RAM、DVD±R/RWのすべてのメディアへの記録に対応するDVDスーパーマルチドライブを搭載。書き込み速度は、DVD-R最大4倍速に対応し、PC内に保存した映像を付属のオーサリングソフト「DVD MovieWriter for NEC Ver.3」などで加工して、オリジナルのDVDタイトルも作成可能だ。スロットインタイプのため、メディアの出し入れもスマートにおこなえる。

バッテリー設定を瞬時に切り替えられる「おでかけボタン」を装備

 モバイル時の使い勝手を向上する機能として装備されたのが、電源管理の設定を切り替えられる「おでかけボタン」だ。「バッテリーの最大利用」や「DVD/ゲーム」、「音楽鑑賞」といった利用シーンに合わせて3つのモードを設定可能で、キーボード上部に装備されたおでかけボタンを押すことにより、瞬時に切り替えられる。割り当てる電源管理設定は、ユーティリティで自由に変更可能だ。

キーボード上部に配置された「おでかけボタン」

 各モードに切り替えると、ボタンの色が変わるため、設定中のモードもひと目で確認可能だ。ボタンを押すごとに、LEDが青→水色→緑と点灯し、デザイン的なアクセントにもなっている。タイプNの場合、標準バッテリで約4.2〜4.7時間の長時間駆動が可能だが、電源管理設定を切り替えることで、より効率的に利用できる。

B5ファイルサイズながら本格的なフルサイズキーボードを採用

 キーボードは、文字キーにはすべてA4ノートPC並みのキーピッチ19ミリが確保され、ストロークも3ミリでタイプ感は上々だ。表面にはシルバー塗装を行った後にUVコーティングを施しているため、従来にはなかった光沢感が出ている。

 12.1型ワイドタイプのディスプレイが搭載されているため、コンパクトなボディでも、これだけのキーピッチが確保されているが、横長の分、パームレストやスライドパッドのスペースはやや狭く感じる部分もある。

文字キー部分はすべて19ミリのフルピッチを確保

 タイプNを据え置きメインで使う場合は、光学マウスを選択するのがおすすめだ。モバイル利用時には、LaVieシリーズ共通で装備されているNXパッド設定のジェスチャー機能などを有効に利用するのが便利だろう。

 キーボードのもう一つの特徴が、キーに刻印されている文字の色だ。Fnキーはブルー、Altキーにはオレンジが使われているため、識別しやすい。電源やおでかけボタンにも、視認性の高いブルーLEDが採用されるなど、ユーザーへの細かい配慮が織り込まれている。こうした点にも本機のコンセプトである“人にやさしく”が現れていると言えるだろう。

 右側面には、QuickStartボタンをはじめ、CD/DVDの操作ボタン、音量つまみ、DVDスーパーマルチドライブなど、インスタント機能で使用する機器やボタンを装備。左側面は、SDメモリーカード、メモリースティック、xD-ピクチャーカード対応の「トリプルメモリースロット」やPCカードスロット(TypeII×1)、といった具合に用途別に分けて配備されている。

右側面には、QuickStartボタンをはじめ、CD/DVDの操作ボタン、音量つまみ、DVDスーパーマルチドライブなど、インスタント機能で使用する機器やボタンを装備
左側面は、SDメモリーカード、メモリースティック、xD-ピクチャーカード対応のトリプルメモリカードスロットやPCカードスロット(TypeII×1)が配置される

 また、背面には、外部ディスプレイ、LAN、モデム、USB2.0×2などのほか、S映像出力、ヘッドフォン/光デジタルオーディオ出力(共用)、マイクなどのAV関連の入出力端子を配置しており、ヘッドフォン出力、マイク入力以外はコネクタカバー内に装備する。

背面に用意されるコネクタ類

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー