燃料電池搭載ノートPC、2012年までに15%に

» 2004年05月13日 08時37分 公開
[ITmedia]

 米ABI Researchは5月12日、マイクロ燃料電池を使ったノートPCは、早ければ2012年にも世界で15%近くを占めるようになるとの予測を発表した。

 マイクロ燃料電池を採用したノートPCやPDA、特定のニッチアプリケーションは、限定的ながら2005年に登場が見込まれると予測。主に日本と米国で試験的に2000台が製造されると見込んでいる。この技術の可能性を最初に示したのは米国企業だが、最近では日本企業の方がリードしているとABI Researchは指摘する。

 最初の導入に成功すればその後生産能力が拡大し、世界のマイクロ燃料電池出荷台数は2012年までに1億2000万台に達する可能性があると試算。ただ、これまで製品ベンダー向けには実際に機能するモデルが密かに示されているが、正式な契約を発表したベンダーはまだどこもない。

 限定的な形であれ2005年にマイクロ燃料電池が商用化されるためには、メーカーは今年末までにプロトタイプと効率的な充電の仕組みをデモしておく必要があると、ABI Researchは指摘している。

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