Pentium M 735でハイパフォーマンスなAVノートPCを構成できる――LaVie G タイプSレビュー(1/3 ページ)

» 2004年05月20日 00時00分 公開
[土田一彰,ITmedia]

ハイグレードな機能を搭載したフラグシップモデル――タイプS

 A4フルサイズの「LaVie S」は、シリーズ最上位にふさわしいハイグレードな性能や独自の機能を搭載したフラグシップモデルだ。Web直販の「NEC Direct」で購入できる「LaVie G タイプS」では、店頭モデルのLaVie Sをベースに、セレクションメニューから自分好みの仕様を選択可能となっている。

NEC Directで購入できる「LaVie G タイプS」は、店頭モデルのLaVie Sをベースに、セレクションメニューから自分好みの仕様を選択可能だ

 まず最初に注目したいのが、高画質そして高音質を実現するディスプレイだ。ディスプレイサイズはすべて15インチと大画面で、表示解像度などの違いにより、「スーパーシャインビュー3D液晶(XGA表示対応)」「スーパーシャインビューWX液晶(SXGA+表示対応)」「スーパーシャインビューWX液晶(XGA表示対応)」の3種類が用意されている。

SXGA+(1400×1050ピクセル)対応のスーパーシャインビューWX液晶ディスプレイ(写真は店頭モデルのLaVie S LS700/9D)

 最上位の「スーパーシャインビュー3D液晶」では、肉眼で画像や映像を立体視できる特殊な機能を搭載。これは、左右の目の角度差を利用して両目に映る画素を振り分けることにより、専用のメガネなどを掛けなくても、画像や映像を立体的に見ることができる同社独自の技術によるものだ。

 一方、「スーパーシャインビューWX液晶」は、IPS(In Plane Switching)方式の採用により、上下左右176度以上の広視野角に対応。斜めや上から見た場合でも、色合いが変化しにくい鮮明な表示が可能となっている。

 また、ディスプレイにはすべて、NEC独自のサウンドシステム「SoundVu」が採用されている。液晶前面のパネル全体を振動させて音を発生する仕組みにより、ディスプレイ全体から繰り出される迫力のサウンド再生が可能で、LaVieシリーズでは、Sにのみ採用されている機能だ。

 ディスプレイ左右下部に搭載する、2ワット+2ワットの出力を持つエキサイタに加えて、本体下部には低音域を強化する5ワットのサブウーファも内蔵し、重厚感のある音響効果を実現している。高画質な大画面と迫力のサウンドシステムにより、映像を満喫するには最適な仕様といえるだろう。

 なお、有線および無線(「トリプルワイヤレスLAN」搭載の場合)でテレビの視聴や録画が可能となるチューナーユニット「AirTV」がセットのモデルも用意されている。AirTVはハードウェアMPEG2エンコーダのほか、3次元Y/C分離機能やゴーストリデューサ、ノイズリダクションといった画質補正機能も搭載し、高画質で映像の視聴・録画が可能だ。

AirTVセットモデル

 タイムシフトやEPGによる録画予約にも対応するほか、DVDスーパーマルチドライブ搭載モデルでは、録画した番組を1枚のDVDメディアにぴったり収録できる「ジャストダビング機能」なども搭載している。ただし、AirTVセットモデルとスーパーシャインビュー3D液晶との同時選択はできないので注意したい。

RADEON 9600 PRO搭載で、FINAL FANTASY XIも快適動作

 高画質な映像表示が可能なディスプレイに加えて、グラフィックの描画機能も強力だ。グラフィックスチップには、DirectX9.0対応の「MOBILITY RADEON 9600 PRO(VRAM64MB)」が搭載され、スクウェア・エニックスの「FINAL FANTASY XI for Windows」の推奨ノートパソコンとして認定も受けている。

 ちなみに、店頭モデルの「LaVie S LS700/9D」を使用して「FINAL FANTASY XI Official BenchMark 2」のベンチマークテストを行ってみたところ、低解像度モードで4527、高解像度モードが3296という高スコアをマークした(※ベンチマークに使用したのは試作機のため、実際の製品とは異なる場合があるので注意してほしい)。これは、ノートPCとしては最高レベルの数値で、高解像度モードの場合でも快適にプレイ可能だ。また、3D描画性能を測る「3DMark2001SE」でも9435という高スコアをマークしているので、最新の3Dゲームでもストレスなく動作するだろう。

 なお、ディスプレイに「スーパーシャインビュー3D液晶」を選択したモデルでは、「FINAL FANTASY XI for Windows ジラートの幻影 オールインワンパック 2003」が付属し、3D表示でのプレイも可能となっている。3D表示の対応期間は2005年1月末までの予定だが(ただし期間延長を検討している模様)、同ゲームのファンならずとも、CGを駆使した映像を立体視しながらのプレイには興味をそそられるところだ。

FINAL FANTASY XI Official BenchMark 2のベンチマークテスト結果
3DMark2001 SEのベンチマークテスト結果
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