なによりPrescottコアPentium 4も搭載可能なハイスペックキューブを――Shuttle「SB61G2 Ver.3」週末アキバPick UP!レビュー(1/2 ページ)

» 2004年05月21日 20時16分 公開
[古田雄介(アバンギャルド),ITmedia]

 前回の「週末アキバPick UP!(5/8版)」で注目を集めた「SB61G2 Ver.3」は、Prescottコア対応のコストパフォーマンスに優れたキューブ型ケースを販売するShuttle製のベアボーンキット。早速入手し使い勝手を試してみた。

 Shuttle「SB61G2」は、2003年5月にVer.1.0が登場し、当初からFSB800MHzに対応する唯一のキューブ型として人気を集めていたモデルだ。サイドと上面、フロントにアルミ素材を活かしたヘアライン処理が施され、見栄え上々なのも所有満足度が高そうだ。

SB61G2 Ver.3 試用したShuttle「SB61G2 Ver.3」

 前モデルからの改良点は、電源ユニットの容量を50ワット引き上げ、250ワットとしたことろ。パワーが向上したことで、PrescottコアPentium4/2.80E GHzや、Northwoodコアの同/3.40GHzにも対応した。

 マザーボードはIntel 865チップセットを搭載する「FB61」を引き続き採用。DDR400対応のメモリスロットを2基搭載し、AGPとPCIスロットをそれぞれ1基ずつ備えている。CPUの冷却はヒートパイプを利用し、内蔵するファンはケースファンと2基の電源ファン、チップセットファンの計4基になる。やや多めだが、いずれのファンも静音仕様で、HDDやドライブの動作音以外ほとんど無音に近かったのは好印象だ。

ノーマルサイズの拡張ブラケットを2基備える。コネクタ類は前モデルと同様だ

 では、内部を見てみよう。

熱がケースファンに一極集中する内部設計

 まず目につくのは、CPU周辺のヒートパイプ構造。4本のヒートパイプでケースファンの背面に熱が移動する仕組みで、厚さ33ミリと薄い。5インチ1基と3.5インチ2基のベイが、ケースファンと真向かいに置かれ、廃熱を最短距離で排気できるレイアウトとなっている。

「SB61G2 Ver.3」の内部。
ねじ2本外せば、ベイがまとめて取り外せる

 新搭載の電源ユニットは、右サイドに設置されている。定格電力は250ワットで、起動時に大量の電力が必要になる+12ボルト出力は16アンペア(192ワット)分割り振られる。DVDドライブは、記録中に20ワット以上が必要となる場合があるため意外に電力を消費する。なお、100ワットを超えるといわれるGeForce 6800などのハイエンドグラフィックスカードの使用は厳しいかもしれない。

 電源ユニットには前後に4センチファンが搭載され、“熱こもり”を防ぐよう、吸気はフロント部から行われる。ケースファンとの併用で、効率のよい空気の流れを生んでいるわけだ。

自社製の電源ユニットを採用。サイズは前モデルと変わらない

ドライバーの出番が少なく、手軽に組める。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー