日本発のMS「Office」――電子名刺交換ソフト「InterConnect 2004」(1/2 ページ)

» 2004年05月27日 17時57分 公開
[中嶋嘉祐,ITmedia]

 マイクロソフトは5月27日、「Office System」シリーズの新アプリケーションとして、電子名刺交換ソフト「Microsoft Office InterConnect 2004」を発表した。7−9月期に発売の予定で、価格は未定。同社は併せてWebサイトからβ版の提供を開始した。

 InterConnectはマイクロソフトの日本法人が企画・開発した製品。人間関係を重視する日本社会のニーズを狙ったものだと説明する。

 InterConnectは、Outlookのメール機能を利用して電子名刺を送る。この際に電子証明書をユーザー間で交換。ユーザー認証、暗号化、改ざん防止などを図る。

 電子名刺は会社名、部署名、氏名などの基本的な情報のほか、名刺のレイアウトデータなども含む。HTMLメールの形式で送られ、受信者はInterConnect、もしくはOutlookで電子名刺の受信を確認。受信した名刺は、InterConnectに未分類の名刺として登録され、受信者はそれを各カテゴリーに分類できる。

photo 電子名刺の受信画面。InterConnect Liteのダウンロード先へのリンクも含まれる。

 Outlook以外のメールソフトでも受信可能だが、電子名刺の作成や管理にはInterConnect 2004か、機能を限定した無料版の「InterConnect Lite」が必要になる。

 所属や役職などが変わった場合でも、過去に電子名刺を送った相手に、情報の更新を求めるメールを一斉に送信できる。InterConnectは、簡単に操作するための「お勧めアクション」機能を持ち、情報更新を求めるメールを送った場合、受信した側は「お勧めアクション」から更新の項目をクリックすることで、最新情報に更新する。

photo お勧めアクション

 InterConnectは、電子名刺を受け取った相手の基本情報のほか、過去にやり取りしたファイル、相手先の組織情報や人間関係、自分でまとめた相手の性格などのメモといった付随情報も一元管理する。Outlookの「連絡先」機能でフォローしている情報はOutlookのデータベースで対応し、それ以外の情報はInterConnect側のデータベースで扱う。

photo InterConnect 2004では相手の性格などについてまとめたメモなどもまとめて管理できる。

 無料版の「InterConnect Lite」は正式版の提供が同社Webサイトで始まっている。InterConnect 2004なしでも電子名刺の送受信や簡易版の作成が可能。情報更新や関連情報の管理機能、証明書機能などが外されている。

 InterConnect 2004の対応OSはWindows 2000 SP3以上かWindows XP。メール機能やデータベースの一部を共有していることからOutlook 2003も必要になる。InterConnect Liteの対応OSはInterConnect 2004と同じ。Outlook Express 6以上、あるいはOutlook 2000以上が必須。

“人と人をつなぐ”InterConnect

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