インテル、DothanコアのPentium Mなどを組み込み用途向けにも発売

» 2004年06月07日 17時34分 公開
[ITmedia]

 インテルは、DothanコアのPentium M 745、超低電圧版Celeron M/600MHz、およびPXA270の3プロセッサを、通信機器やマルチメディア機器、産業用機器などの組み込み用途向けに発売した。1万個受注時の1個当たり価格は、Pentium M 745が415ドル、超低電圧版Celeron M/600MHzが127ドル、PXA270が32ドル。

 インテルによると、3プロセッサは負荷に応じて動作電圧や周波数を変化させ、消費電力を大幅に削減するSpeedStepテクノロジを採用しており、長期間にわたって使用される機器や、高性能化かつ低消費電力化が必要な機器に適しているという。

 具体的には、2Mバイトの省電力L2キャッシュを内蔵し、1.80GHzで動作するPentium M 745は、有線/無線通信機器やAdvanced TCA(Advanced Telecom Computing Architecture)準拠ボード、POSターミナル、産業用コンピュータなどに、冷却ファンを必要としない超低電圧版Celeron M/600MHzは、メザニンカードを使用する有線/無線通信機器や組み込み機器に適している。

 一方、XScaleテクノロジに基づいたPXA270は、ワイヤレスMMXを統合した最初の組み込み用プロセッサ。動作周波数により、312/416/520MHzの3製品がある。

 同プロセッサは、バッテリー駆動時間が改善されたほか、動画再生性能が向上しており、携帯型のメディアプレーヤーやナビゲーション機器、POS端末など、豊富なグラフィックスを使用する機器に適しているという。クイックキャプチャテクノロジにより、最大400万画素の写真撮影やフルモーションの動画撮影にも対応している。

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