実のところ筆者は頻繁にTVを見る方ではない。世間一般からすると「ほとんど見ない」という部類に入るかもしれない。せいぜい週に1〜2時間程度ニュースや特集番組などを見るくらいだ。CSでスポーツを見たり、あるいはDVDで映画を見たりはするが、いわゆる地上波の番組を見るのはこの程度の時間しかない。
そんな筆者でも、最近ではTVチューナー付きビデオキャプチャカード(あるいは外付けのボックスでもかまわないが)が「あれば便利だなあ」と思うようになってきたのは、ひとつにはきちんとした性能の製品が2万円を切るような値段で買えるようになったからだ。
この程度の値段なら試しに入れてみようと考えてもおかしくはないし、モノによってはビデオ入力からのキャプチャもサポートしているので、それなりに使い道がありそうな気がする。
ちょうど編集部にバッファローの「PC-MV5DX/U2」と「PC-MV5DX/PCI」があり、記事を書くのならば貸してもらえるということなので、今回のレポートとなった。もちろん、ただ借りるだけではなく、使ってみて欲しくなったらそのまま買いに行くのもやぶさかではない。
PC-MV5DX/U2とPC-MV5DX/PCI、型番が似ていることからも想像できるように、両者はほとんど同じような機能を持っている。
外付けのUSBインタフェースのものが前者、PCIスロットに内蔵するタイプのものが後者となる。内蔵タイプのPC-MV5DX/PCIが10bitビデオA/D変換チップを搭載しているのに対して、外付けのPC-MV5DX/U2は9bitA/D変換であることや、内蔵タイプのPC-MV5DX/PCIではAVI形式でキャプチャできたり、あるいは付属のソフトウェアが違うなどの差異はあるが、基本的には同じような製品である。
共通のスペックとしては、ハードウェアMPEGエンコーダ、3次元Y/C分離回路(3次元ノイズリダクションと排他利用)ゴーストリデューサ、デジタルノイズリダクション、タイムベースコレクタ、デインターレースなどの機能がある。
どちらを選ぶかは、製品のスペックではなく、これから接続しようとしているパソコンのタイプ(デスクトップPCかノートPCか)や、PCIスロットの空き具合、USB2.0インターフェースの有無、そして若干の値段の違い)などから勘案して決めればよいだろう。
●PC-MV5DX/U2の仕様
インターフェース | USB2.0/1.1 | ||
---|---|---|---|
受信ch | VHF 1〜12ch/UHF 13〜62ch | ||
TV音声 | ステレオ/2ヶ国語対応(EIAJ方式) | ||
動画キャプチャ解像度 | 720×480、640×480、352×480、352×240、320×240 | ||
動画圧縮形式 | MPEG2 | ||
動画キャプチャフレームレート | 29.97fps | ||
動画ビットレート | 2000Kbps〜1万5000Kbps | ||
音声圧縮形式 | MPEG1レイヤ2 | ||
入出力端子 | アンテナ入力(ピンジャック(付属ケーブルで変換))、Sビデオ入力(ミニDIN4ピン)、コンポジットビデオ入力(RCAピンジャック×1)、オーディオ入力(RCAピンジャック×2) | ||
電源 | ACアダプタ | ||
外形寸法 | W25×H125×D193mm | ||
重量 | 290g(スタンド含まず) | ||
価格 | 2万3100円(税込み) | ||
●PC-MV5DX/PCIの仕様
インターフェース | PCI (Rev2.1) | ||
---|---|---|---|
受信ch | VHF 1〜12ch/UHF 13〜62ch | ||
TV音声 | ステレオ/2ヶ国語対応(EIAJ方式) | ||
動画キャプチャ解像度 | [MPEG2]352×480、720×480、[MPEG1]352×240 | ||
動画圧縮形式 | MPEG1、MPEG2、WMV、AVI | ||
動画キャプチャフレームレート | 29.97fps | ||
動画ビットレート | [MPEG2]2000Kbps〜1万5000Kbps、[MPEG1]1152Kbps | ||
音声圧縮形式 | MPEG1レイヤ2 | ||
入出力端子 | アンテナ入力(F型コネクタ、入力インピーダンス75Ω)、Sビデオ入力(ミニDIN4ピン、コンポジットビデオ入力共用)、オーディオ入力(RCAピンジャック×2)、オーディオ出力(専用ケーブルにてサウンドカードのラインイン端子と接続) | ||
価格 | 2万790円(税込み) | ||
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