Cooler Master「K8-RM-F1」は、Socket754/940用アタッチメントを取り替えて、mPGA478対応のCPUクーラーを取り付けられるようにするパーツだ。
なお、この類の変換キットとしては初の単品売りのようで、インテルシステムからAMDシステムへ乗り換えるユーザーはもちろん、豊富にラインアップされているmPGA478用の製品からもCPUクーラー選びができるようになるのが特徴となっている。
キットの構造はいたってシンプルだ。アタッチメントのクーラー取り付け部分をmPGA478仕様にしているほかは、通常のSocket754、同940用のそれと変わらない。
組み立ても、アタッチメントとバックプレートでマザーボードを挟み、2本のねじで留めるだけ。付属するねじも直径約3ミリと細いものが付属するので、マザーの穴に通せずに使えないケースもほとんどないだろう。
では、早速CPUクーラーを装着してみよう。
CPU設置用アタッチメントには、金具を固定するのにかなり力が必要な場合があり、相応の頑丈さが求められる。K8-RM-F1は、ねじを通す位置など6点が突起しており、マザーボードに台座のように接触することで、固定時に押さえつけてもたわむことはなかった。
メーカーによると、mPGA478用としてリリースされているCPUクーラーは、基本的にはすべて装着できるとのことだ。
ただし、Socket754、同940マザーは、その長辺に対して垂直にメモリスロットが搭載される機種が多く、microATXなどの小型マザーなどはとくに、CPU設置位置すれすれとなる場合がある。このため、マザーによってはメモリとCPUクーラーが接触するケースが出てくる可能性もあるかもしれない。
CPUクーラーは、静音化やオーバークロック時などに最適な製品をその都度揃えるユーザーも多く、そのため多種多様な製品がリリースされている。
このキットを用いれば、AMDシステムへの乗り換え時にCPUクーラーも流用できるだけでなく、インテルシステムを使う知人から余ったクーラーをもらえるといったこともできる。なによりAMD用製品に加えて、mPGA478用製品も選択肢に入れられるため、この夏CPUクーラーの買い替えを予定しているユーザーは、K8-RM-F1も一緒に買い求めておくのはいかがだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.