2位 徹底したアナログ志向のデジタル――EPSON「R-D1」
3位 これからは自作パーツも“プラスα”機能を――アキバに登場、自作DVD/HDDプレーヤー(!?)
4位 LAN接続で簡単デュアルディスプレイ――エージーテック「MaxiVista」を試す
5位 持ちやすい小型なスクエアボディの520万画素機――FinePix F450
6位 これ一つで生PEGもばっちりTVで再生可能――挑戦者「MovieTank」
7位 超低電圧版Dothanコアで駆動時間そのままパフォーマンスアップ──dynabook SS SX/2211LNKW
9位 “ボーナスで買いたい”HDD/DVDハイブリッドレコーダー 2004年夏版
10位 きょうは、噂の「AGP Express」をサポートしたECS「915P-A」で遊んでみた(後編)
小学校のとき、夏休みの宿題で「1石ラジオ」を作ったことがある。当時毎月読んでいた「子供の科学」という雑誌に折りたたみの付録が付いており、そこに回路図とパーツ一覧が載っていたのだ。ピンが並んでいるだけのベークライト基板をかまぼこ板に乗せ、その上にパーツを配置してハンダ付けするという、きわめて原始的な作りだった。
ハンダ付け作業は大変だったが楽しかった。熱にやられたトランジスタの屍を乗り越えて、クリスタルイヤホンからラジオが聞こえてきたときには感動した。そこからアキバ通いが始まり、パーツ類を漁っては作るという日々が始まった。
さてそのパーツだが、もちろん今のようにネット通販で買えるなんてことはないわけで、秋葉原まで出向いて、一つ一つパーツを選んで買わなければならない。東京ラジオデパートにはよく通った。あそこでは今でもそうだが、並んでいるパーツの中から目的のコンデンサや抵抗を探し、レジに置いてあるような皿に一つ一つ部品を入れて買うわけだ。
今はもうなくなっていたが、ラジオデパート2階奥の店にはよく行った(店名は忘れた)。店番のおばちゃんに、こうした流儀をすべて教えてもらった記憶がある。別に狙っていたわけではないだろうが(狙ってたのかな)、2センチ角のバリコン、静水のバーアンテナ、東芝の2SC372に至るまで、その店で全部揃えられたので重宝した。
まあそんなところから「電子部品をいじる楽しさ」が始まり、そのうちマイコンブームに翻弄され、んでもってパソコンにつながるという、アテネ前だからいいかの論理の三段跳びとなってしまうわけだが、とにかく皆さんと同じでこの原稿を読んだ瞬間に、久々にハンダこてを握りたくなったんですよ。
というわけで、久しぶりにラジオデパートを徘徊して見つけたのがこれ。
まるで30年前にタイムスリップしたかのようだが、まだ作っていたんですねえ。お店の人に聞いたところ、インドネシア産だとのこと。どういう用途があるのか分からないが、未だに生産されているとは奇跡に近い。これを元にラジオでも作ってみるかな。
なお、息子の夏休みの宿題として、エレキットを買い与えた。これでIT戦士としての第1歩を着実に……。
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