アイ・オー・データ機器のPCI接続キャプチャーカードの中で、最上位モデルがここで紹介するGV-MVP/RXだ。ハードウェアエンコードと高画質機能を搭載したキャプチャーカードとしては(発表当時で)破格の1万9800円という低価格が大きな反響を呼んだ製品でもある。コストパフォーマンスの高さから多くのユーザーに支持され、同社サイトの情報によると、2004年1月〜6月のBCNランキングでシェアナンバー1を獲得しているそうだ。
ハードウェアの構成は、メインとなるMPEGエンコードチップにConnexant製CX23416を採用。ゴーストリデューサと3次元Y/C分離回路はNEC製のμPD64031AとμPD64084を搭載、TVチューナーはPanasonic製を採用している。最近のハイエンドキャプチャーカードとしては、比較的スタンダードな構成だ。
付属のコントロールソフトは、アイ・オー・データ機器オリジナルの「mAgicTV」。独特のインタフェースが特徴で、こちらもユーザーの評価が高い。iEPG及びADAMS EPG+に対応しており、iEPGサイトの番組表で予約が行えるのはもちろん、付属の「mAgicガイド」の番組表からも予約が可能である。
mAgicTV Ver4.2以降では、ユーザー待望のおまかせ録画機能もサポート。キーワードやジャンルを設定しておくだけで、関連する番組を自動的に録画予約してくれる。
GV-MVP/RXの大きな特徴のひとつに、高画質化機能を微調整できることが挙げられる。この微調整では、ゴーストリデューサの効き具合や、ノイズリダクションの強弱、Y/C分離方法の選択など、ユーザーの受信環境に合わせた調整が可能になっている。
競合製品において、ゴーストリデューサや3DY/C分離機能は、オン/オフの切り替えができるだけのものが多く、それぞれの機能で細かい設定ができるmAgicTVは、PCキャプチャー上級者の要求にも応えられる仕様を有していると言えるだろう。
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