静粛設計のATX後継「BTX」、9月にGateway PCで登場

» 2004年08月04日 08時55分 公開
[IDG Japan]
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 Intelの推進する新しいケース設計を採用するデスクトップの第一陣を、9月にGatewayがリリースする。同社幹部が8月2日明らかにした。

 Intelはここ1年のIntel Developer Forumで、何度か「BTX」(Balanced Technology eXtended)のリファレンス設計について触れてきた(関連記事参照)。ケースとマザーボードのアップデート版の設計となるBTXは、現行のATX設計に置き換わるものになる。PCメーカーは増加の一途をたどる最新パーツの排熱量の問題に対応できるようになるとGatewayのビジネスマーケティング担当上級ディレクター、ケン・ロイド氏は話している。

 BTX設計はファンを2つ使い、一方をケースの前面に、もう一方を背面に取り付ける。前面から背面に抜けるように一定の気流を生み出して、プロセッサやチップセットを通り過ぎるようにする。こうしたファンはATX設計で使われているファンよりも大きく、回転数を抑えて従来のシステムよりも静音性を高めている。

 BTXデスクトップは現行の設計よりも10デシベルほど騒音が減り、40デシベル以下になるはずだとロイド氏。BTXデスクトップの騒音レベルは、冷蔵庫程度になるという。

 また、BTXマザーボードにはBTXのほか、MicroBTXとPicoBTXという規格がある。BTXは、標準的なタワー型PCに採用され、幅は最大で325ミリ。MicroBTXとPicoBTXは小型や超小型のPCに使える。MicroBTXは最大で幅264ミリ、PicoBTXは最大で幅203ミリ。

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