ハイエンドDTMユーザーにお勧め! クリエイティブのPCI接続オーディオインタフェース「E-MU 1820m」サウンドカード(2/2 ページ)

» 2004年08月09日 20時55分 公開
[北村明子,ITmedia]
前のページへ 1|2       

実際にレコーディング

 さて次は、同システムを利用して、実際にレコーディングを行ってみた。バンドの構成は、ボーカルギター、ベース、ドラムの3ピースバンド。

 接続は以下の通り。

前面
背面

 ドラムのキック、スネア、トップ、ギターを外付けのマイクプリアンプに接続し、それをAudoDockの背面に接続。ボーカルとベースをAudoDockの前面についているマイクプリアンプに接続する。また、AudoDockの背面にコンポなどを接続しておけば、作業中の音源をモニター可能だ。

 このようにしてE-MU 1820mシステムに接続し演奏した音源を、Cubase VSTで録音/ミックスし、WAVELAV Liteでマスタリングした。各音源は、接続したコンポから再生可能だ。なお、自分が使い慣れたシーケンスソフトがASIO、WDAなどに対応していれば、それらも利用できる。

 付属ソフトが最新版の「Cubase SX2」ではないのは残念だが、Cubase VST 5.1は、機能制限もなくフルバージョン。リバーブ、コーラス、ディレイなど、基本的なエフェクトが揃っており、使い勝手は良い。また、特にコンプレッサー、ゲート、EQなどのダイナミックス系は不自由しなかった。

 そして、出来上がったデータは、PCに内蔵されたドライブでCD-Rに保存する。これで完成だ。E-MU 1820mシステムに、手持ちの外付けのマイクプリアンプを加えただけで、レコーディング作業ができてしまった。もちろん、外付けのマイクプリアンプはなくても大丈夫だ。

大抵のレコーディング作業もこれ一台でOK

 E-MU 1820mシステムを実際に使ってみて、ずばり、これがあれば中・上級レベルのPCでのレコーディング作業は行えると実感した。

 例えば「PCで音楽作業」という場合は、シーケンスソフト、オーディオインタフェース、MIDIインタフェースの3点のほか、各種音源やMIDI鍵盤、マイクなどをそろえる必要がある。

 しかし、E-MU 1820mのシステムがあれば、シーケンスソフト、オーディオインタフェース、MIDIインタフェースの役割がこれですべてまかなえてしまう。

 入出力端子も18in/20outと豊富なため、アイデア次第でさまざまな使い方が可能だ。Windowsのみしか対応しないということで、ユーザーは少々狭まってしまうが、対応環境にあるユーザーには、ぜひお勧めしたい製品だと思う。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー