人工知能ファンコンに、「決められたことしかやらねぇ」というガンコファン登場――PCパーツも偉くなったモンだ週末アキバPick UP!

» 2004年08月21日 00時00分 公開
[古田雄介(アバンギャルド)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

ついに自作PCパーツにも「AI」搭載――人工知能(!?)付きファンコン

 調査当日の金曜、アキバの複数ショップにVLSYSTEM製ファンコントローラ「Zephyrus(セピロス)VL-ZPR」が入荷していた。価格は5000円前後で、どのショップも在庫は豊富なようだ。

photo VLSYSTEM「Zephyrus VL-ZPR」。背面ブラケットに装着する基板と制御ソフトがセットになっている

 Zephyrusは、基板になんと「人工知能」を組み込んだというファンコンである。3個の温度センサーなどにより、リアルタイムでPC内部の温度をチェックし、全自動でファンの回転数を調整するのが特徴となっている。本体には調節用つまみなどはなく、背面ブラケットに装着するのみ。内部の状況は、付属ソフトでモニタリングする仕組みだ。

「自分であれこれいじれないのが少し寂しい気もしますが、全自動のラクさ、そして人工知能という響きにはシビれますね」(某ショップ店員)とのことで、お客さんの評判(というか興味)も上々のようだ。

製品VLSYSTEM「Zephyrus VL-ZPR
入荷ショップ
クレバリー1号店 5038円
T-ZONE PC DIY SHOP 5250円


1段分の厚みに抑えた、GeForce 6800搭載ファンレスグラフィックスカード

 今週水曜日から週末にかけて、GeForce 6800搭載ながらファンレス仕様となるGIGABYTE「GV-N68128DH」が出回り始めた。価格は4万円前後で、各ショップとも在庫は少数。

photo GIGABYTE「GV-N68128DH」。GeForce 6800搭載製品としては比較的高価(関連製品の最安値をチェックする)だが、各ショップで高い人気を集めているという

 GV-N68128DHは、GeForce 6800搭載グラフィックスカードでは初となるファンレス仕様で、グラフィックスチップとGDDR SDRAMを覆う金色のヒートシンク搭載が特徴となっている。コアクロックは520MHz、メモリクロックは700MHz。128MバイトのGDDR SDRAMを搭載し、AGP 8xに対応する。

 なおヒートシンクは、基板の上下に貼られ、2本のヒートパイプで繋がっている仕組みで、約2センチの厚みがある。「直下のPCIカードが大幅に張り出してさえいなければ、スロット1段分に装着できます」(某ショップ店員)とのことだ。

製品GIGABYTE「GV-N68128DH
入荷ショップ
クレバリー1号店 4万708円
パソコンショップ・アーク 4万740円


決められた条件下でないと仕事は絶対しない――“ガンコオヤジ”なファン登場

 今週水曜日より複数のショップで、熱くなると動き出すという8センチファン、ワイドワーク「止まるファン2800 D08A-12PG-21AC2」の販売が開始された。価格は3000円強、取材当日の金曜現在も潤沢に在庫しているという。

photo ワイドワーク「止まるファン2800 D08A-12PG-21AC2」。PCパーツショップ・CUSTOMでは、回転数が約半分の「止まるファン1450」も同価格で販売していた

 止まるファン2800は、一定の温度に達したらフル回転で稼働し、それまではまったく動作しないという、徹底したデジタルな動作スタイルが特徴の8センチファンである。

 本体に温度センサーを装備し、センサー接触部分をCPUクーラーなどに貼り付けて利用する。ファンが動き出す温度は、付属コントローラで調節可能で、設定可能温度は35〜45度となっている。

「温度センサーはCPUのぎりぎり近くに取り付けないと、温度差を把握しにくくなります。その点に注意すれば、ビギナーでも使いこなせると思います」(PCパーツショップ・CUSTOM)とのことで、ガンコだが仕事はきっちりやる、まさにガンコオヤジのようなファンである

製品ワイドワーク「止まるファン2800 D08A-12PG-21AC2
入荷ショップ
PCパーツショップ・CUSTOM 3190円


HDTV受信・録画対応のキャプチャーカード――ただし大きな条件付き

 調査当日の金曜、パソコンショップ・アークにHDTV受信・録画対応のキャプチャーカード、ATI「HDTV WONDER」が、ごく少数入荷していた。価格は2万4800円、再入荷の目処は立っていないとのこと。

photo ATI「HDTV WONDER」。残念ながら日本では、アナログ放送のみの視聴・録画にしか対応しないようだ

 HDTV WONDERは、HDTV受信・録画に対応するキャプチャーカードである。HDTV放送を受信し、録画した番組をPCで編集できる……と現状、飛びつきたくなるような機能を持つ製品だが、対応HDTV放送は「ATSC」(用語参照)という北米などで採用されている方式のみとなる。

 パソコンショップ・アークでも「(日本国内では)受信できる環境がないため、デジタル放送云々はまだ検証できていません。また、ATI製グラフィックスチップ搭載のグラフィックスカード、DVD-Rドライブ、CATALYST 4.8(WDM Capture driver 6.14.10.6240)などの条件を満たさないとソフトも起動しませんでした」という。近々、ATSC放送を行う北米に行く予定のあるユーザーは、ひとつ人柱となってはいただけないだろうか。

製品ATI「HDTV WONDER
入荷ショップ
パソコンショップ・アーク 2万4800円

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